ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

愛燦燦と。

いつも楽しく読ませてもらっているぐわぐわ団。

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この記事の元になったのがこちら。

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僕は医師ではないし、臨床心理士でもないし脳科学の専門家でもない。ついでにいえば心療内科に通ってない。かかったこともない。だから治療とか投薬の有効性や危険性についてはわかりません。有効なのか、避けたほうが良いのか。その是非も含めて答えを知らない。正解などないのかもしれないが。なので不登校の児童への対処をどうすればいいかに関する知見を有してはいない。そもそも治療すべきことなのかすらわからない。

 

ただこれだけは言える。中学生くらいの子どもにとって親以外に初めて親密に接する大人は学校の先生だ。それだけに学校の先生の子どもに対する影響は大きい。そういった背景から親としても学校の先生に頼らざるを得ない面がある。その先生がー僕と同じように学校の先生もまた精神科の医師ではないし、専門的な教育を受けたカウンセラーではないー我が子(生徒)と向き合わずに安易に病気と決めつけて通院や投薬を勧めるのは正しい姿勢ではないというのは僕でもわかる。もしかすると不登校児=問題児という認識なのかもしれない。問題児がいると困る。だから早急によくなってもらわねば。よし病院行け。こんな感じではなかろうか。ひとくちに不登校といってもさまざまな要因があるでしょう。それも一つとは限らず複数の要因が折り重なってることだってありうる。人間関係、将来への不安、勉強のこと、家庭のこと…。世の中の不登校の理由なんて同じものは一つもないと心するべきじゃないのか。そうであれば「他の生徒で上手くいったからこの生徒も上手くいく」なんて全く合理性を欠く提案がいかに滑稽かわかるだろう。だいたいその「他の生徒」も投薬の結果登校できるようになったといっても、完全に、根本から原因が取り除かれたかどうかなんてわからないじゃないか。そのような先生たちでは不登校が解消されたことで満足して、その後のフォローアップなんてしてないんじゃないだろうか。どうしてもその疑念が拭えない。目先の結果が出ればいいというのは生徒を預かる身としてはどうなんでしょうね。それは全国学力テストで学校としていい点を残したいから学力テスト対策に特化した授業をするようなものです。そうしたやり方が教育のあり方として妥当性を欠くのはいうまでもない。近視眼的なもので長期的な教育に立ったものではない。手っ取り早く不登校を解消したいから通院や投薬を勧めるのはこうした考え方に近いのではないか。あくまで不登校を解消するためにできる手は全部やってみたほうがいい、その一つとして提案しますよ、というスタンスであれば親御さんもここまで疑問に思うことはなかったでしょう。やはりそこにあるのは生徒のためではなく自分自身のために提案しているのではないかという疑いです。考えてみればそんな自分勝手な論理を押し付けてくる営業マンからモノを買いたいと思わないのと同様です。

 

じゃあどうすればよかったのか。それはわからない。そんなことをいうと無責任じゃないか、だったら口出すなよと言われるかもしれない。しかしこういった問題に、いやもっといえば世の中全てのことに完全な正解があると考えるほうが間違いなのだ。正解か不正解かわからないけど、その時点でしっかり考え抜いて「より良い」と思った方を選択する。人生なんてそういったことの連続だ。人生の様々な局面に絶対的な正解があると考えるのはあまりに傲慢ではないだろうか。人間にそんな能力はない。能力はないが感情はある。この件で先生は不登校の生徒を不憫に思い、なんとか元気に登校して欲しいという感情に従って話をすればよかったのではないだろうか。それはつまり生徒に対して愛情を持つことである。もちろん愛を持って生徒に接すれば不登校もたちどころに解消するなんてことをいうつもりはない。そんなことを言えばそれはそれで人を随分バカにした話になる。ただ「より良い」選択をするための努力をかかすべきではないし、そのためにはどれだけ相手のことを思いやることができるか、その一点にあるのではないだろうかという話です。