ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

マナーとは人生のポイントカードである

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あるマナー講師の教えが話題になった。なんでも徳利からお酒を注ぐときに注ぎ口と反対側から注ぐのがマナーなんだとか。これがどんでもないこじつけだ!とプチ炎上。ネット上はマナー大喜利状態となった。

 

そもそもマナーというのは「真似る」が語源だ。

真似る人→マニョール(女性の場合はマニョリータ)→マ・マー→マナーと時代が移ろう中で少しづつ呼び方が変わっていったわけだ。ちなみにマナーは英語だから真似る人という日本語が語源であるというのは全くのウソだ。適当に書いてみただけです。

 

しかしマナーを「生活を円滑にするための知恵」だと捉えると、たしかに真似るという意味がなくもない。だから人から教えを受けるというのもあながち間違ってはないのだ。普通は親とか先輩とか上司から教えてもらう。

 

ただ日本人の場合形式が大好きすぎてやたらとカタチを作っちゃうというのが問題である。実は、僕はマナー講師自体まったく無価値とは思ってない。最低限必要なマナーはあると思ってるし。ただ、自分を権威付けたいためか、売り込みたいからなのか変な「ぼくのかんがえたさいきょうのマナー」を勝手に提唱しだすのはいただけないよねっていう認識だ。

 

マナーには名刺は下から通す、とか瓶ビールを注ぐときはラベルを上にとかどういった意味があるのかよくわからないものがあります。で、そういったのを無視してもいいんですが、僕の経験上年上や目上の人にこれをやっておくと「お!君わかってるね!」とポイントプラスしてくれるわけだ。そうしてポイントを貯めているといいことがあったりする。仕事をくれたり、誰かに紹介してくれたり。コツコツマナーでお得に仕事をゲット、みたいな。

 

そう、マナーとはポイントカード(とそこに付くポイント)みたいなものだ。

 

「ポイントカードはお持ちではないですか?」

これはいまやどの種類の店に行っても聞かれることだ。最近知ったのだけど歯医者でポイントカードやってるところもあるんだってね。

 

で、持ってれば出せばいいし、持ってなければ出せない(ポイントがつかない)。

じゃあ持ってない場合にカード作りますかっていう話ですよ。

「無料でおつくりしますよ!」だったら作ってもいいんじゃない?これは親とか会社であれば先輩が教えてくれるやつね。

 

でも作るのにカード発行手数料みたいなのがかかります、という時は好きにすればよい。自腹切ってマナー講習とか受けたいかってことですね。

 

さっきの話に戻るけど、結構年配の人なんかはこうしたマナーを知ってるだけでポイントつけてくれます。営業マン(ウーマン)とか自営業の人間にとってこういうのって小さいことかもしれないけど、結構見逃せないことでもあるんですよね。

 

別に俺はそんなことまでして気に入られたくねぇよ!てか自分の能力でしっかりと気に入られてみせる!って考えの人はポイントカードを作らなくても良いでしょう。もっとも個人的な経験からすると、そのちょっとしたことで気に入られたほうが結果を出しやすいというのがある。

 

マナーは別にこびへつらうためにやるものではない。その場を円滑に収め、相手に不快を感じさせない、もっと言えば快を感じてもらうのが目的だ。だからいかにもこびへつらうようなマナーを喧伝するマナー講師は避けるべき。そういう講師はだいたい押しつけがましいし、こうしないといけない!とか精神的なことを言いがち。あと香水くさい。肩パッドもいれがち。

 

 

マナーを考える上で大切なのは、いったい何のためにその行為をするのかをきちんと考えるということだろう。単にみんなやってるからとか、人に言われたからではなく意味を必要性を一度自分なりに咀嚼してみる。そして仮にそれが建前のものであったとしても、自分にとって有益なものと判断できればすればいいだけの話なのです。

 

例えば稟議書に自分のハンコを押す際にお辞儀して見えるように少し傾ける、とかいうのはくだらないから僕ならしない。そこできちんとお辞儀の角度になっているか気にする時間が無駄だから。さっさとハンコを押してしまおう。

 

それに対して直近3ヶ月の営業部の売上データをまとめて提出してくれ、と言われた時。1ヶ月はA4用紙1枚、3枚の資料を重ねて提出するとする。この時最新の月次を一番上に持ってくるか、過去月を一番上に持ってくるか。依頼者がどちらの重ね方を好むかを知っておいて、読みやすいように重ねて提出する。これが実際的なマナーだと思う。相手にとって慣れた、見やすい資料のまとめ方をすることで資料を読み込んで考えをまとめるための時間を短縮できるように配慮する。こういうのはマナー講師は教えてくれない。自分で気付くか、先輩などに教えてもらうかだろう。

 

最近読んだふろむだ氏の『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力で決まっている」』(ダイヤモンド社)にその辺り応用できることが書いてある。要は適度にマナーに則ることで相手に好意的な印象を与えるのだ。錯覚資産ってやつだね。

 

そうやってポイントカードにポイントを貯めておけばいざという時に助けになる。現金の持ち合わせがないとき(苦境に置かれたとき)にポイントで買い物(人の力で何かを手に入れる)ができることもある。

 

あまり堅っ苦しく考えたり、斜に構えすぎず人生を面白くするためのツールの一つくらいの感覚で上手に活用すればいいと思うよ。

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