ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

1億8千万の信者~エキゾチックじゃぱん~

今春発刊された宗教年鑑によると真宗大谷派の信者数が2015年末に、それまでの2.5倍となる約790万人となっていて話題になっている。この人口減少時代に、まして宗教に無関心な層が増えているご時世だ。いったいどんな勧誘を行ったのか。

 

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真宗大谷派~ん

 

最後のゴロが悪いのは認める。楽天カードマンに該当する言葉は日本の仏教界にはない。たぶん。

 

そもそも宗教年鑑ってなんだろう。プロ野球選手名鑑のようなものか。

教祖とか代表とかの好きな食べ物や宗教界でのニックネームとか好きな女性のタイプだのが載ってるのか。

今年はこの選手がブレークするだろうと開幕前はワクワクするが翌年になって選手名鑑見たらその選手が載ってなかったり…そんな感じで消えていく宗教団体もあるのだろうか。

 

で、宗教統計調査で各宗教の信者の総数が日本の人口を軽く超える1億8千万人になってておかしくね?って言われてるが実は別におかしくもなんともないんですよね。

だってみんな神社にも行くしお寺にも行くでしょ。何だったら結婚式はチャペルで、みたいな。

楽天カードだったら一人一枚しか作れないけど宗教は掛け持ちOKな日本。

例えば神社行ってお祓いする時に祝詞用にいろいろ書くでしょ。住所とか名前とか。そういうのでカウントされる一方で先祖代々のお寺でもカウントされたりすれば重複完了。

 

だいたい日本は八百万の神なんていうくらいだから。その辺の物など無生物に対しても神様が宿ると考えるからね。そのいい加減さとかユルさがいいと思う。むしろ1億8千万人なんて中途半端な数じゃなく『日本の信者総数は85億人でしたwww』とかやってくれないかな。地球の人口超えてんじゃねーか、と。

 

まぁ宗教なんて多少いい加減に考えてるくらいがちょうどいいのかもしれませんね。あんまりマジになるとちょっとアレなんで。

 

そういえば学生時代に道を歩いてたら「あなたの血を清めます」みたいなのに出くわした。なんか手をかざすやつですね。

よく分からなかったので「見ず知らずの他人の血を汚れてるので清めてあげます、とかいきなり言っちゃうような心の汚れてる人にそんな力はないと思うのでいらないです」と言ったらなんかすごい顔で睨まれたけどあれはなんだったのだろう。

 

僕が大学に入ったころはもう20年くらい前で、ちょうどオウム事件の頃で大学も警戒心マックスモードでした。学内のオリエンでもキャンパスで不審な宗教の勧誘があるようだけど絶対について行かないように!!何だったら教務課に通報して!!とか言われてたっけ。いまでもああいうキャンパスにもぐりこむ宗教ってあるのでしょうか。

5月病の時期で学生は引っかかりやすいので気をつけて下さいね。

 

宗教によって生きづらさを解消できる人もいれば逆に生きづらくなる人もいる。

僕なんかはどちらかというと宗教を‟ツール”みたいに考えてる節がある。例えば禅の教えとかね。五臓六腑に染みわたってるわけじゃないけど生き方のヒントにしたり。

 

宗教との距離感は人それぞれ。

多様性を考えた時に日本のややいい加減な宗教に対する距離はいい感じだと思う。だから信者総数が1億8千万だとか35億(あと5千万)とか85億とかいてもむしろいいんじゃないでしょうか。

宗教で殺ったの殺られたのというよりはよほど微笑ましいです。

なにごともほどほどに。

 

ジンジャーでした。バイバイ!