ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

高市早苗はどう考えても無理

「さもしい顔して貰えるものは貰おうという国民ばかりになったら日本は滅びる」

 

高市早苗の発言です。これが公選法違反で起訴されながら国会議員の身分にしがみつき議員歳費を貰い続けた河井克之・案里夫妻に向けられたものならば大いに首肯できるが、矛先は一般国民です。要するに自分たち特権階級の不正には目をつぶるけど国民に対しては厳しく接するぞ、ということです。

 

権力を持たせたら一番アカンやつですね。

 

ほかにもネオナチ団体の人間と写真を撮ったり(本当はナチ式敬礼でもやりたかったんじゃなかろうか)、ヒトラーの戦略を礼賛する本を推薦したりと高市早苗の本質は強権的・全体主義的であることは間違いありません。

 

まだある。

 

選択的夫婦別姓制度について「伝統的家族観を破壊する」として猛反対。自分が反対するだけでなく42もの道府県の自民党県連に宛てて選択的夫婦別姓制度に反対するよう文書を送っている。

 

ここ数日「左派は(あるいはフェミニストは)女性の首相誕生を喜ばないのか!ダブスタじゃないのか!」となぜか女性やリベラルが「女性なら誰でもいい」と考えているかのような言動をする人間がネット上で跋扈しています。あほくさー。優秀でまともな人権感覚と政策を持っている女性議員ならそりゃもろ手を挙げて歓迎するわ。しかし高市早苗はゴリゴリの極右で全体主義者です。そんな人間は性別にかかわりなく支持できるわけないでしょうが。まあ上記のような主張をする人間も本当に高市早苗が自民党総裁=首相にふさわしいとは考えてなくて、ただ単にフェミニストやリベラリストなど自分の気に入らない人間が悔しがるのを見て悦に入りたい、という後ろ暗い欲望があるだけなんでしょう。

 

それから高市早苗は総務大臣時代に「電波停止することもできるんだぜ?」と非常にカジュアルに言論弾圧する姿勢を見せました。日本がかつての大日本帝国時代に戻りたいと願うのであれば高市早苗でも良いでしょう。しかし2021年のいま僕らはファシズムはノーセンキューです。二度とごめんです。

 

現実的な話をすると高市早苗が仮に総理になったとしても長くは持たないでしょう。まず過去のナチズムとのかかわりは必ず掘り起こされます。特に海外。まずヨーロッパの主要国とはまともにトップ外交なんてできないでしょう。ナチズムとかかわりのある人間なんてまず相手にされない。アメリカやイスラエルも同様。アジア諸国も大日本帝国の再来かと警戒を強めるでしょう。

 

そういう状況で日本の国益を確保することができるでしょうか?できないのは自明の理です。そうすると国際的に孤立する。日本はますます貧しくなる。戦前と一緒ですね。

 

国内では今以上に憎悪と分断を煽ることは間違いないでしょう。安倍晋三が高市早苗を支援すると言っています。自分に反対する国民を「あんな人たち」呼ばわりし、オリンピックに反対する人を「反日的な人」というあの安倍晋三です。高市早苗は間違いなくその系統です。国民をこっちとそっちに分けてお互いに憎しみ合うように煽るでしょう。僕はそんな社会は嫌ですね。絶対に嫌。

 

高市早苗の総理就任など日本国民にとって悪夢です。下手するとG7から外されるかもしれないくらい対外的にひどい人選です。もっとも総理に就任することで高市早苗の本質が世に広く知られ、普段はそれほど政治に関心のない若者やノンポリがドン引きして自民党の支持がガタ落ちになる…という効果も期待できなくもないですが。しかし一度権力を手にしたものはそう簡単に手放さないでしょう。下手をしたら「緊急事態だから」という理由で憲法改正を強行するかもしれません。

 

そうなると内閣が自由に選挙を行わない決定をできるとかの条項を加えるかもしれない。ナチズムと関りがあるということはそれだけ危険視しなければなりません。

 

僕は政治的に右とか左とかはっきりしているわけではないですが、なにより自由を尊びます。だからこそ国民の自由なんか紙屑程度にしか考えていなさそうな高市早苗はどう考えても無理なんです。