東京とはこれだけ感染状況が悪化しているにも関わらず、小池百合子東京都知事は子どもたちにパラリンピックを見せたい、と言っている。
はっきり言ってアホなんだろう。どうやって感染拡大状況の悪化への対策と安全安心を両立させるんだよ。観戦に駆り出された子どもたちが感染したら自己責任とでもいうのだろうか。
まるで暴飲暴食しながら「あー、ダイエットしたい」と言っているようなものである。映画や漫画なら少し間抜けなキャラクターのボケとして成立するかもしれない。しかしこれは現実だ。しかもことは命に直結する。医療従事者へのさらなる負担になることも考えられる。到底今の状況で「子どもたちに観戦を…」などとは言えないはずである。
オリンピックの時も思ったのだけど、なぜここまで子どもの観戦に固執するのだろうか。観戦に行くことで感染のリスクがあるだけではない。この猛暑の時期だ。熱中症の危険がある。
そりゃあ子どもたちにオリパラを見せることには一定の意義があるかもしれない。しかしそれはあくまで平時の話だろう。現在のような非常事態下にあってそこまで固執するのは全く意味が分からない。やはり何らかの意図やメッセージがあるのだろう。
子どもをダシにしてオリパラ反対派や自分の政策に反対する人たちをけん制したい。そう思えてならない。
子どもたちからオリパラを観戦する機会を奪うのか!そういいたいんじゃないか。うん。わかる。コロナ禍ではない、10月くらいの時期なら僕も賛成しただろう。でも繰り返すけどいまそういう状況じゃないよね。
政治家が子どもをダシに反対派の意見を封じ込めようとしだしたら終わりだ。それは政治でも何でもない。都政は機能していないということだろう。東京の夏は終わった。