女子差別だけかと思ってたら、3浪以上の男子学生も減点されてたって話が出てきた。
私学なんだし、入学者を選別したければHPや入学案内パンフにそう書いておけばいいのに。「公平ですよ~」なんて顔をして、実態は差別丸出しというのは本当にいただけませんねぇ。
妊娠・出産は女性だけが責めを負うべきことなのか
世の中には、どうしても女性を叩きたい可哀想な人がいるようです。そうした人たちは今回の問題でも「女性は妊娠・出産で離職するリスクが高い」から合格者数を抑制する施策は問題ない、というスタンスをとっています。
バカなのですかね?
もう一度言います。バカなのですかね?
庭の木になっているリンゴを齧ったら妊娠するんですか?
キレイな蝶々とお花畑で戯れていたら妊娠するんですか?
僕が知っている妊娠・出産に関する知識とだいぶ違うぞ。何でだろう。
僕が知っている妊娠は、愛するパートナーとセックスして受精することで初めてできるものです。*1
妊娠・出産するにはどう考えても男性の存在が必要だ。
となると、少なめに見積もっても50%は男性側にも責任がある話なんですけど。
なぜか女性を叩く人たちは、女性が妊娠や出産で離職を余儀なくされるのは女性の勝手だと思い込んでいます。しかも離職するリスクって…。なんで企業側目線なんだろうね。むしろキャリアの途中で離職、休職のリスクを抱えてるのは女性の方なんだけどなぁ。
じゃあ自分のキャリアを優先した産まない選択をしたら「最近は子どもを産まない方がいいという勝手な考えの人がいて」とか「結婚したら子どもは3人以上産んでもらいたい」とかわけのわからない説教を受けるわけですよ。日本の少子化の責任すべてが女性のせいだと考えてらっしゃるのでしょうか。脳みその代わりにまめがらでも詰まってるのかな?
女性医師は離職リスクが高い。だから最初から数を抑制しておこう。
こういう後ろ向きの発想からは新しいものはなにも生まれません。女性医師の離職を減らす、あるいは休職からの復帰をしやすくするという考えはないのかよ。
規制緩和の気勢を削いで男女差別を既成のものとし、恥じることなく奇声を上げて喚くだけで不正を規正する気もないなんて去勢されてんのかよ。
ちなみに女性の妊娠・出産による離職リスクとか育休中の仕事どうすんねんということに関してはNZ首相の例をみればなんとかなると思いませんか。
NZ首相は、特別な例ですか?これが当たり前になればいまより素敵な世の中になるんじゃないでしょうか。
3浪以上は能力不足?
男子学生でも3浪以上の場合は女子同様に得点が操作され、合格者が調整されていたようです。何でですかね。
やっぱ、医師国家試験の合格率を上げたいから?報道では東京医科大の関係者の話として「多浪生は入学後も成績が伸び悩む傾向がある」とのコメントを紹介されてます。しかし、僕は現役で大学合格したが成績伸び悩んだぞ。ほっとけ。
入学後の学習意欲をどうするかは、もちろん当人の意識も大事だけど大学側も考えなきゃいけないんじゃないか。その辺りのケアをどの程度行っていたのか。教育機関なんだから「問題だ。なんとかしなければ」と対策をたてる必要があったのではないか。安易に合格者数を抑制すれば良くない?ってのはもはや教育機関としての矜持すらないのか、と感じます。
だいたい大学受験の試験って基礎的な学力を図るとされているけど、医者に必要な知識かって言うと違う気もするし。
コネがあれば加点
一方で、コネがあれば加点されるって言うし。コネがあるやつには勝てんっていうのか。
そもそも東京医科大がここまでフィーチャーされたのも、文科省の偉いさんの子息を裏口入学させたとかがきっかけだよね。
つまりどれだけ「疲弊した現場」「医師数の確保」「女性医師の離職リスク」「優秀な人材を確保」など理由を並べたところでお金積まれればいくらでも決まりを捻じ曲げますよ、と。お金>>>>>>>>>>>>理念みたいな。
新しいものを取り入れるより今までのもの。時代の変化に対応するより時代を自分たちに合わせようと裏でごちゃごちゃする。
まさに日本の成長を阻む、古い人たちじゃない?
医師に必要な能力とは何か
僕は医師じゃないから、何が必要とされる能力かは分かりません。
ただ、じぶんが医師と仮定して、あるいは患者として受診する際にこういう医師だったらいいなぁというのはあります。
それは「共感力」の高い医師です。
意見を有無を言わさず押し付けたり、見下したりすることなく、相手の立場になって考えることができる。どんな仕事にも必要ですが、特に患者との信頼関係が不可欠な医師という職業には必要ではないでしょうか。
3浪という挫折を経た人は、苦しんでいる人の気持ちが分かるかもよ。少なくとも裏口で入学して医師になる人よりはね。
あと、女性の方が男性に比べて共感力高いっていうけどどうなんでしょうね。
時代に逆行した企業が潰れた例は過去枚挙に暇がありません。
東京医科大がそうなっても、特に驚かない。
それでは今日はこのへんで。
*1:人工授精とかはまた別の話。ここでは割愛