ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

君の行く道は果てしなく遠い~田児選手と無名の市井の人~

僕はトップアスリートというのは頭の良いものだと思っていた。

試合中刻々と変わる状況の変化に対応する力、情報処理能力、判断力や決断力、ルールやコーチの指示に対する理解力etc…いわゆる学校の勉強的な頭の良さではないけど地頭っていうのかな?潜在的な頭の良さがあるものと考えていた。

しかし何事にも例外はある。

 

独占告白 闇カジノで「永久追放」田児賢一「それでも僕にはバドミントンしかない」 (現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

何様のつもりだと言われるかもしれない。しかし申し訳ないが僕の目には田児選手は絶望的に頭の悪い人としか映らない。

勝負勘を養うためにギャンブルをしていた…?

後悔はしてない…?

 

ギャンブルをしなくても勝負勘が研ぎ澄まされているアスリートを前にして同じ事が言えるのだろうか。ただ単に自分の精神的な弱さが原因であることを認めず、それどころか「自分は勝負の世界に生きる特別な存在。これぐらい認めてくれよ」といわんばかりの発言からはとことん自分に甘い人間性が窺える。断っておくが、僕はギャンブルがダメだと言いたいわけじゃない。でもするなら競馬などの公営ギャンブルがあるじゃん、と思うわけで。違法な闇賭博に出入りするのは行き過ぎた行為だ。海外のカジノで羽を伸ばすのはいいよ。自分のお金なんだし。でも違法と分かってて闇賭博に出入りするのはもはや依存症であって、競技能力向上のためなんかであるはずがない。しかもそれにより結果としてオリンピックを逃してるし選手としてのキャリアも台無しにしてるんだから全く無意味で無防備な行動であったことは明白だ。ギャンブルが競技者人生の足を引っ張ったことになった。なのに後悔していないとは。そこは後悔するところじゃないのか。

そしてマレーシアにはバドで億単位の収入を稼いでる選手が結構いるから行くという。マレーシアは競技が盛んで自身の競技能力を高められるから、とかでは無いのか。あくまで「欲」が先に来るんだね。

 

僕の知り合いで剣道をやっておられる方から報告があった。もう60歳近い方だ。

今年も受けると言っていた昇段審査が先日あったのだけれど無事、合格したと。6段に受かったそうだ。

スゴい。なにしろ苦節14年というね。

だいたい剣道なんてプロとかなくてお金にならない。逆に防具などにこだわればメチャクチャお金が掛かる。あぁそうそう、6段がどれくらいスゴいかというと宝くじで100万円に当たるくらいかな?いや、いうても100万円とかなっかなか当たらないですよ。そういう状況で誰に文句を言うでも無く黙々と竹刀を振り続けたのでしょう。

敬服するほかないです。

確かに市井の無名の人だ。田児選手と(競技は違うが)は比べものにならないかもしれない。でも僕にとってどっちがカッコいいかは言わずもがなだ。

 

ちなみに僕はその人にこれからどうするのか聞いてみた。

「もちろん7段を目指すよ」

即答だった。

欲得ではなく、ただ自分の信じる道を愚直に進むだけ。何年掛かろうと。

挑戦とはこういう事を言うのだろう。