自民党(事件当時、今は離党済み)の豊田真由子衆議院議員が自身の男性政策秘書に対して凄まじい暴言暴行を加えたとして問題になっています。一連の言動を見るとここ最近耳にする「クラッシャー上司」の典型やんけと思います。
豊田真由子議員とは
さて豊田真由子議員とは何者でしょうか。桜蔭高校→東大→ハーバード大と進み厚労省に入職。2012年の衆議院選挙で初当選。現在2期目です。魔の2回生とよく言われてますね。ゲス不倫の人とか金銭トラブルの人とか。大量当選した時で質が低いのでしょうか。経歴だけ見ればスーパーエリートです。学歴や地位だけを抜き出せば人生の成功者といってもいいでしょう。42歳。僕と同年代だ。
クラッシャー上司とは
クラッシャー上司とはどういったものでしょう。
気分の浮き沈みが激しく、部下のミスを執拗に責め、あるいは暴言を吐いたりして次々に部下を鬱と休職や退職に追い込むなど、その言動で部下を次々と潰してしまう上司のことを指す
(Wikipediaより引用)
パワハラを繰り返す人でいわゆる老害ともまた違った人たちだと僕は感じてます。老害は単に時代の変化についていけてなかったり視野が狭くなることで発生するものだと思います。対してクラッシャー上司はもっと根深いところに問題があります。
人格が未成熟であり、極めて高いプライドを持つ反面、精神的に傷つきやすく気の小さい人物に多いとされ[2]、このような人物には、自身が鬱病に追い込んだ人数を武勇伝のように誇ったり、家庭においても配偶者を鬱に追い込んだりするなどの問題行動を起こしている場合が頻繁に見られる
(Wikipediaより引用)
そもそもの人格面に問題を抱えていることが多いようです。部下を鬱に追い込むのですが本人が一度心療内科を受診した方がいいのです。
自己愛性パーソナリティ障害とは
で、クラッシャー上司にはパーソナリティ障害が多いと言われています。パーソナリティ障害は色々な類型がありますがその一つである自己愛性パーソナリティ障害はその典型じゃないかと思ってます。
誇大性(空想または行動における)、賛美されたい欲求、共感の欠如の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち5つ(またはそれ以上)によって示される。
- 自分が重要であるという誇大な感覚(例:業績や才能を誇張する、十分な業績がないにもかかわらず優れていると認められることを期待する)
- 限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。
- 自分が “特別” であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人達(または団体)だけが理解しうる、または関係があるべきだ、と信じている。
- 過剰な賛美を求める。
- 特権意識(つまり、特別有利な取り計らい、または自分が期待すれば相手が自動的に従うことを理由もなく期待する)
- 対人関係で相手を不当に利用する(すなわち、自分自身の目的を達成するために他人を利用する)。
- 共感の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない。
- しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。
- 尊大で傲慢な行動、または態度
(Wikipediaより引用)
優秀だけど人格が破綻している人って感じでしょうか。クラッシャー上司もある程度以上出世するので何かしら他の人より優れた部分があります。それをいいことに自分よりも弱い人間を徹底的に攻撃するのです。
豊田真由子議員の言動
「おまえは頭がおかしい」
「これ以上、私の評判を下げるな」
「生きてる価値ないだろ、もうおまえとか」
「死ねば」
聞くに堪えない言葉です。その他にも暴力を振るうこともあったようです。
テンプレートかな?って思えるほどパワハラ問題の時に出てくる言動のオンパレードですね。
パワハラを繰り返す人間は何らかのパーソナリティ障害を患っていることが多くなおかつそのことについて本人に自覚がないものだから対処に困っていることが多いです。
治療が必要
パーソナリティ障害は単に「性格が悪い」で済まされるわけではありません。きちんとした治療が必要です。特に職場でクラッシャー上司がいると追い込まれて精神面で不調をきたし休職や退職に追い込まれる人が続出します。それは企業にとってはマイナスでしかありません。問題はクラッシャー上司にいかに自身の症状を自覚させるかなんですがこれは難しい。何しろ自分がおかしい、間違ってるなんて思いもしないのですから。
今回、豊田議員は早急に入院しましたね。ま、この場合の入院は治療のためというよりは問題から逃げるためでしょうけど。ほとぼりが冷めたら逃げ切れると思ってるのでしょうか。
共感力を上げて寛容になろう
豊田真由子議員は経歴を見ればすごいですよね。僕なんかから見るとすごいエリートです。すごく勉強も仕事もできるのだと思います。「できる子になれ」と言われ続けて育てられたのかはわかりませんが、その反面他者への共感力は育まれなかったようですね。自分が考えていることは他人も同じように考えるだろうと思っているのでしょうか。
「こういうこと言われたら相手は嫌な気持ちになるだろうか?」
「自分はこう思ってるが違う意見の人もいるかもしれないぞ」
クラッシャー上司にはこういった視点が抜け落ちています。それゆえ一方的な押し付けや期待通りの結果が出ない時に激しく部下を罵るといった行動に出ます。今回の豊田真由子議員の問題を見ているとゴリゴリ勉強させるよりも人としての共感力や受容力を高めるような育て方をしないと長じてから本人が苦しむことになるかもしれないと親としては考えさせられます。もちろんエリート全てがそうではないですが。。。
クラッシャー上司に当たったらどう対処すれば良い
最後に運悪くクラッシャー上司に当たってしまった時の対処を書いて終わりたい。クラッシャー上司が自発的に変わることを期待するのはほぼ難しい。特にパーソナリティ障害である場合には。
- 会社の相談窓口に相談する
- 証拠をできる限り集めておく
- いよいよになったら逃げるのをためらってはいけない
- 弁護士などの専門家に相談
ちゃんとした会社であれば相談窓口を設置しています。なければ上司の上司に相談してください。最悪なのは社長自身がクラッシャーだった場合。会社の就労環境としての改善はほぼ見込めません。その場合はパワハラの証拠をできるだけ集めておいたほうがいいでしょう。逃げることに関しては納得がいかない部分がもしかしたらあるかもしれません。何で被害者が逃げなきゃならないんだ、と。それはもちろんそうです。でも会社が何もしてくらないのならそんな会社で働く価値がないと考えましょう。その代わり明白にパワハラがあるのに放置したとなると会社も使用者責任が問われます。 労働者支援事務所や県弁護士会がやってる無料相談窓口に一度相談して見るのもいいかもしれません。我慢は体に良くありません。
それではまたね!