新潮45の杉田水脈議員の擁護記事がとにかくひどいと話題になっています。
特に小川榮太郎氏。はっきりと差別的意図があることを認めています。曰く「自分のような伝統的保守にとってLGBTはふざけた概念である」と。
そして相次ぐ批判に対してはもはやネトウヨや反知性的な自称言論人がよくやる手段でもって反論しています。「ちゃんと読め」と。なんと読む側に責任転嫁するとは!微生物以下の知性も持ち合わせていないとなるとかえって哀れになります。そして本人はひとかどの知性を持ち合わせていると勘違いしているであろう点もさらに哀れみを誘います。
さて「ふざけた概念」です。小川榮太郎氏のような伝統的保守(笑)からすると(正当な)権利を主張することであっても、それが自分の価値観とそぐわなければいくらでも差別や迫害しても良いというまことに都合の良い考えになります。伝統的保守(笑)とはかつての明治天皇を中心とした国家的な家父長制を美徳としているようです。とにかく家父長だ、と。これを日本の労働環境に当てはめてみると、ワンマン社長が家父長的に社員を支配する強権的体制へ共感するということになるでしょうか。伝統的保守(笑)からすると社員が自己主張するなんてもってのほか、ではないでしょうか。そこで伝統的保守(笑)がいいそうな労働環境における「ふざけた概念」を考えてみた。
- 残業代請求?ふざけた概念だ!
- 有給休暇が欲しい?ふざけた概念だ!
- 育児休業からの復帰?ふざけた概念だ!
- 過労自殺した?会社に迷惑をかけておいてふざけた概念だ!
- 社内の飲み会に参加しない?私生活を大事にしたい?ふざけた概念だ!
- より良い条件の会社に転職する?ふざけた概念だ!
- 会社ぐるみの不正行為を外部機関に内部告発?ふざけた概念だ!
- 女性社員のお尻を掴んだらセクハラだと騒がれた!ふざけた概念だ!
- 気に入らない社員を吊るし上げたらパワハラだと?ふざけた概念だ!
地獄だな。
こんな会社に将来性を感じますか?
伝統的保守(笑)とやらはこんなことを社会の中でやろうとしている。
ブラック企業が栄えないように、ブラック国家もいずれ衰退します。
小川榮太郎氏のような輩がむしろ日本の死期を速めているふざけた概念そのものではないでしょうか。