ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

節分におけるセクシュアルハラスメントについての(夫の)主張

もうすぐ立春

今年もあのイベントがやってきます。

よくわからない奇妙なリズムに乗った一族が、ニヤニヤしながら「ゲラウト!ゲラウト!」と罵りながら、手のひらいっぱいに握りしめた豆(力一杯投げられたら打ちどころによってはBB弾並みに痛い)をひたすら投げつけてくる…

 

しかもこちらはおかしなお面を付けさせられ視界が悪く呼吸をしづらい中逃げ回らねばならない…

 

「The SETSUBUN」

 

そう、2月3日は鬼のような地獄のイベント「節分」が開催される。鬼のように地獄っていうか鬼になるんだけど。

で、家庭で節分をする際に鬼になるのは父親と相場が決まっている。

そして今年も各家庭で上記の様な鬼畜の所業が繰り返されるのだ。

 

なぜ鬼=父親なのか。

母親でもいいだろう。むしろ鬼=嫁ではないのか。…何でもないです。

 

僕も昨年鬼役の降板を申し出たところ

「え、鬼ってオスじゃん」

とわけの分からない答えを返された。

鬼がオスって誰が決めたんだよ!ていうかオスしかいなかったら鬼はどうやって生まれるんだよ!

 セクハラは行為を受けた側がセクハラと感じたら成立する

オフィスで、女性だからという理由でお茶くみの仕事をさせるのがセクハラなら家庭で男だからという理由で鬼役となり豆をぶつけられるのもセクハラではないのか。

 

例えば『うる星やつら』のラムちゃんみたいな鬼がいてその子に豆をぶつけたいっていう男の欲求はいったいどこにぶつければいいのか。この考えがすでにセクハラ的な気もするが。

 

しかも今年の鬼の面は例年より少し小さい。

どうせ安い豆を買ったんだろう(付録ね)。試しにお面をつけてみたら案の定キツイ。

耳に引っ掛けるゴム自体も小さくて常に「ミーン」って引っ張られている感じがする。付け心地は最悪。

ということで最大限譲歩してお面の交換を要求したところ画用紙とハサミと色鉛筆(24色)を渡された。

 節分今昔

最近は落花生を撒くこともあるようですね。確かにこれなら変なところに入り込みにくいし豆自体に汚れもつかない。Wikipediaをみると最近は鼻や耳に入って怪我をする危険を避けるためやアレルギーなどを考慮して幼稚園・保育園で新聞紙などを丸めて投げるところもあるそうな。もはや何撒きか分からないですね。

豆を投げること自体に意味があることであって別に投げやすいから豆を投げていたわけではない。

こういったところから風習が廃れていくのかなぁと思うと安全への配慮も行き過ぎると面白味がない。

 

まぁなんだかんだ言っても豆まきが終われば「お疲れ様」の一言と共に茹でたての枝豆とビールが出てくるので今年も鬼のように鬼を演じようと思う。