今週のお題「冷やし◯◯」
冷やすといいものについて書け、だとさ。それはなんといっても頭、だろう。頭冷やしなさい。
たとえばSNS。ウォーレン・バフェット伝4章1節には「SNSでは、いつでも誰かに明日地獄に落ちろと言える」とある。憤怒は大罪。とくに日本のSNS上では匿名を誹謗中傷し放題のボーナスステージと勘違いしている残念なリテラシーの人が数多く見受けられます。んなわけねーだろ、と。事件や事故の被害者に誹謗中傷投げかける人間とか何考えてるんでしょうね。訴えられたら100%負けるやん。ところで最近ネット上で「ママ友を匿名でネットで誹謗中傷したら開示請求されちゃった」という漫画の広告がよく表示されてウザくて困っています。助けて。
SNSをするときは頭を冷やして臨みましょう。自分の発言は全世界に見られているよ。画面の向こう側にいるのは自分と同じように煉瓦で頭を殴られたら普通に出血するし痛がる同じ人間だよ。
煉瓦といえば、仕事論やマネジメントに関する書籍を読んでると高頻度で出くわすのが3人の煉瓦職人の話です。有名な話なので内容は割愛しますが、意外と知られていないのがこの話の続きです。実は、3人の煉瓦職人のうち最後に登場する「大聖堂を建ててるんだよ」という職人こそ、あの3匹の子ブタに登場する、煉瓦の家を建築し見事オオカミを撃退する3男坊だったのです。彼は子供(子ブタ)の時の経験を通じ、目的をもって仕事をすることの大切さを学んだのです。
単なる寝床ならワラの家でも良いでしょう。しかし雨風が吹けばあっさりと崩れてしまいます。木の枝の家なら多少は人間(子ブタ)らしい生活はできるかもしれません。しかしそれは単に生活をするだけの家です。でもいったん放火されればワラの家同様あっという間に燃え広がってしまいます。焼け出された子ブタはオオカミに捕まり八つ裂きにされ、体の一部はその場で食われてしまい、残りの一部は保存食としてナワバリに持ち替えられることになるでしょう。オオカミから身を守る=幸せな未来を守る、という目的意識を持てば建築資材の検討を疎かにすることはあり得ません。煉瓦やコンクリート、鉄骨こそ身を守るに最適な家づくりの実現に不可欠であったのです。3男坊の子ブタは家を建てる目的は何かをよく理解していたのです。もちろん家の資材だけではなく競争相手(オオカミ)の武器がなにかもきちんと検討していました。もしもこれが相手がアルパカであればギリ木の枝の家でも行けたかもしれません(ちなみにワラの家は論外です。あり得ません。履歴書の写真に海に行ったときの集合写真を貼るくらいあり得ません。書類選考で落とされます)。しかしオオカミはアルパカとは比較にならないくらい攻撃的で、鋭い牙も持っています。腕力も知力も相当ですよ。3男坊はcompetitorの研究も怠らなかったからこそ最適解を得ることができました。仕事をする上では目的意識、顧客や競合相手の研究、そしてそれらを語ることができるストーリイに落とし込んで伝えることが必要です。
最初3行くらいで終わらせようと思ったウソ話ですが思いのほか長くなってしまいました。
どうやら一番頭を冷やさないといけないのは僕のようでした。
ではまた。