お祭りがあまり好きではない、というと少し語弊がある。お祭り自体は嫌いではない。むしろ好きかもしれない。いやいやお祭りによる。
福岡でいうと1月8日から十日恵比須神社で正月大祭が行われている。
商売繁盛のご利益を求めて毎年多くの人で賑わいます。僕も自分で商売なんかやってるもんですから一応正月大祭に行っていた。行っていた、と過去形になるのはここ数年足を運んでないからで、理由はというと人が多いから。いや、人が多いのはお祭りごとなのでわかりきったことで参拝やおみくじを求めて行列するのは別にそこまで苦になりやしません。
問題はお祭りにつきものの出店、だ。
これは1月7日だったか、仕事で近くを通った時の写真。天気悪い。多くの出店屋台の設営準備が行われていました。だいたい出店はこの東公園とそれから十日恵比須神社の前の参道沿いに出現する。
参道も期間中は歩行者天国のようになる。
それで何が問題かっていうと、参拝者が出店でから揚げだの焼きそばだの食べ物を買う。行列に並ぶ間に身体を温めるために飲み食いする。そのゴミを参道にそのまま捨てていく人間が非常に多い。
バカチンめ。商売繁盛だの家内安全だのを祈願に来ておいて、参道(神様の通り道だ)にゴミを捨てていくとはどういう料簡なのだ。たとえば友達の家に本でもお金でも何でもよいが貸してくれと訪ねておいて手土産の一つを持ってくるどころか手前の家で出たごみを「ついでだからこれを捨てておいておくれ」と置いてくるようなものだ。
僕は別に神道かぶれでもないから参道が神様の通り道かどうかなんて別に気にしちゃいないが、それ以前に人様のところに訪ねておいてゴミを捨てていくというのがどうにも理解できない。それでご利益までさらっていこうと考えられる神経がわからない。
そういうこともあってここ数年正月大祭には顔を出していない。というか他のお祭りに出向くこともめっきり減った。ゴミ問題についてはだいたいどこも似たり寄ったりだからだ(そういえば福岡市の夏の風物詩、大濠公園の花火大会もゴミだのなんだのの問題で取りやめになってしまった)。そのぶん平時に時間があれば近くの神社に顔を出す。その方が気楽に参拝できるから随分いい。
お祭り自体の雰囲気は好きだし、出店が出るのも良い。そこで飲み食いするのも祭りの楽しみの一つだろう。特に子供は何か買ってくれとせがむし、普段なら買わないようなものを買ってもらえるのも祭りならではだろう。だからこそゴミ問題が、はっきりいうとムカつくのだ。飲み食いするならゴミ袋くらい持参しやがれ、と思う。
月に何度か有志でゴミ拾いをやっているので余計に思う。特にタバコのポイ捨て。あれは何とかならないだろうか。タバコ一本ポイ捨てするたびにそいつの自宅のトイレが詰まる確率が2%ずつあがるとか。そういうご利益をもたらしてくれるトイレの神様があるなら毎月参拝するのにな~。