急に暖かくなったりしてますがまた寒くなるんだろうなぁ。この時期は体調管理も難しいですね。
どうも、ジンジャーです。
騎士号欲しさの慈善活動?
さてなかなか破壊力のあるニュースを見ました。マンUやレアル・マドリーでも活躍した元イングランド代表のデビッド・ベッカムがユニセフなどのチャリティ活動を行っているのは騎士号欲しさのためだと吐露したメールが「フットボールリークス」によって暴露されました。母国イングランドはもとよりフランスやスペインなど各国で大きく報じられているそうです。
これが事実だとしたらかなり残念です。
そしてフットボールリークスの情報はこれまでのところかなり信憑性のあるものなんだよなぁ。。。
つまりベッカムは騎士道精神に溢れるナイスガイではなく金に魂を売ったゲス野郎ということになります。あぁ残念だ。
*下書きの途中でどうもハッカー集団にハッキングされてバラされたくなきゃ金払えと脅されて断ったらフットボールリークスに情報を渡された…との報道がありました。
THE好青年
日本でベッカムといえばやはり2002年のワールドカップでのベッカムヘアの大ブレイクでしょうか。とにかくイケメンで妻は元スパイスガールズのビクトリア。見映えのするカップルでした。もちろんプレーヤーとしても優れていますが。
セレブぶりがとかく注目されていますが、実際のベッカムのプレーの特徴はというと華麗な技術よりはむしろ泥臭いガッツ溢れるプレーこそが真骨頂だと思います。ボディコンタクトを厭わず、チームのために献身的に走り回る、決して諦めない精神…ジダンやロナウジーニョのようにため息の出るようなボール扱いをするわけではありません。イングランド人らしくガッツとチームプレイこそ彼をトッププレーヤーに押し上げた要因だと思います。
挫折からの這い上がり
ベッカムはかつて代表のある試合で厳しいタックルを受け、それに対して我を忘れた報復行為を行い退場となりチームを苦境に追いやった(実際にその試合で敗れた)ことでイングランド中から猛バッシングを受けました。そこから這い上がり後にはチームをW杯予選敗退の危機から救う活躍をし国民から認められたということもありました。このような不屈の精神を僕もカッコいいと感じていました。
変わりゆく方向性と人間性
その後キャリアの晩年にはアメリカでプレーもしました。一説には引退後のハリウッド進出を考えてのことだとかも言われてました。その際に発音や発声のレッスンを受けていたとも言われています。実際、ベッカムはあのハンサムな顔立ちからはちょっと想像しない妙な鼻にかかった声なんですね。僕は英語はダメなんですがなんでも訛もかなりキツイとか。セルフブランディングのためと言えば聞こえはいいですが、このころから不屈の精神で困難を乗り越えてきたベッカムからイメージ先行の香りが漂ってきました。
公的な称号なんかなくてもあなたは十分ナイトだったのに…
やはり人間というのはお金や地位を手に入れると変わってしまうものなのでしょうか。ベッカムの師匠であるサー・ファーガソン(彼はナイトの称号を得ている!)は自著で「ビクトリアとつき合いだした頃からショービズの世界に傾倒していった」と書いていましたが“シャイな下町の少年”もいつしかいい人の振りをした成金に衣替えしてしまったのでしょうか。とても残念です。
尊敬は金で買うものではない
今回の件が事実であればベッカムは尊敬をうわべの評判や見せかけのスーツで買おうとした、と非難されても仕方がないことだと思います。
ベッカム少年がかつて憧れていたプロ選手たちはお金があったから、肩書きがあったから尊敬していたのでしょうか。
否、おそらくサッカーが上手いから尊敬し、憧れていたのではないでしょうか。
今のベッカムを見て子供たちが憧れるでしょうか?
もしかすると大金と引き換えにセレブ界への入場切符を手にしたかもしれませんが、それ以上に大事なものを失くしたのではないかと思います。
そのままの自分を保つことの難しさ
華やかな世界の中で、所詮サッカー選手上がりと軽んじられたくなかったのかもしれません。
学歴や家柄(出自が裕福かどうかということ)もない彼がセレブの中で肩ひじ張るには「爵位」という拠り所を欲しがったのも分からなくはありません。
でもベッカムはそのままの存在で十分スターだったんだよ。
以前のひたむきにボールを追っていたベッカムに戻れるようロイ・キーン兄貴にガツンと喝を入れてもらいましょうか。
あるいはファーガソンにあの有名な「ヘアドライヤー」をかましてもらうとか。
ただベッカムならこの逆境から這い上がってくれると思っています。
その代名詞である見事な弧を描くクロスが受け手の足にピタリと収まるように。
ということでジンジャーからベッカムへのエールでした。