近代文学の最重要人物・夏目漱石を偲ぶ
2月9日は明治の文豪(文豪って言葉が似合う作家って誰が最後だろうか…)、夏目漱石の誕生日です。(1867年2月9日生まれ)
夏目と言えば雅子でもナナでも三久でもなく…漱石なんです!
と、いうわけで個人的にお薦めする夏目作品を発表します。
坊ちゃん
恐らく夏目作品の中で最も読まれているであろう小説。
江戸っ子の「坊ちゃん」が赴任先の四国の中学校で四国の頂点(てっぺん)を取ることを宣言。なんやかんやあり長曾我部元親以来の四国統一を目前にしますが、やんごとなき事情により帰京する…というのは大嘘です。
近代的自我だとか難しいことはあまり考えずに読めるドタバタ劇というのも多くの人に愛されるゆえんじゃないかと思います。大衆文学的な分かりやすさがありますね。
漱石への入り口として手に取りやすい気安さがあります。
三四郎
どーも!三四郎です。
ポンコツなのに根が真面目という小宮さんですが歯を入れてだいぶ印象が変わりましたね。相方さんの名前は未だに覚えられません。
そんなお笑いコンビ三四郎から名前を取った夏目漱石の小説『三四郎』
逆ですね。『三四郎』がコンビ名の由来だそうです。主人公・三四郎のモデルが漱石の弟子の小宮豊隆がモデルという‟小宮繋がり”です。
爽やかでほろ苦い「青春」っぽさが好きな人にお薦めです。
それから
高等遊民として一見自由ながらも実は他人(例えば親)に人生の命運を預けているだけの主人公が痛々しい。最後は職探しのために家を飛び出していくがその後上手くいったともしくじったとも描かれてはいないのでどうなったのかは分からない。
主人公・代助の「それから」はどうなったのでしょうか。
個人的には高等遊民というのはニートというよりは江戸時代の旗本の次男坊のようなものなのかなぁというイメージがあります。特権的な階級だけどかなり窮屈な縛りや鬱屈した思いが時に反政府的な振る舞いに現れたり、とか。
たまには古典を読むのもいいもの
こういう節目の時にしか思い出さないというのもなんですが、やはり時代を越えて残ったものには理由があるんですね。
今日ご紹介したのはいずれも僕自身、最初は学生時代に読んだものだったんですが、大人になって再読したらまた違う印象があるんですよね。
これを機に今年はもうちょっと古典と言われるものを読んでみようかなと改めて思いました。
ということでジンジャーから古典へのエールでした。