10歳の女の子が父親に虐待され亡くなった事件で進展があった。
母親も虐待を知っていながら止めなかった、または加担したとして逮捕された。
この事件はいろいろあり過ぎる。まず虐待自体が無理。
アンケートで父親からの虐待を訴え助けを求めた女児の、そのアンケートを虐待者である父親に見せた学校、教育委員会。
そして母親も逮捕。
ここは地獄の何丁目なんだろうか?
母親自身もDVを受けていたという。「娘が暴力を受けていれば、自分は暴力を受けない」という気持ちがあったと供述しているそうだ。
完全に洗脳状態じゃないか。
それほど栗原勇一郎容疑者からの暴力は苛烈だったのであろうか。
いまアンケートの件で学校とか教育委員会とか児相が非難をあびている。なんで助けられないのかと。これも栗原勇一郎容疑者がかなり強硬にねじ込んできたからだ、と言われている。
もちろんだからといって幼い子供のSOSを無視し、放置していい理由にはならない。
しかしこういった問題があった時、学校や児相などが非難を浴びるが彼らも人間だということはやはり忘れるべきではない。
実際コイツ頭おかしいんじゃないの?というような極悪なクレーマーに精神をやられる人もいる。
たとえば学校に刃物を持った暴漢が侵入したとして、先生たちに子どもをかばって犠牲になれ!と言えるのだろうか。先生本人が決心をしてことに臨むのは本人が決めたことだとしても、周囲がそれを強要するのはやはりむごいだろう。
また、仮に親から脅されたとして、警察に訴えることができるのかという問題もある。
なんといっても児童の親だ。そう簡単に割り切れるものではないだろう。
今回のようなケースではどうするのが正解なんだろうか。
学校や教育委員会ではもはや解決できないとして、警察に一任すればよかったのか。
いうのは簡単だが、現場でそれを判断するのはキツイと思う。校長や教育委員長なども流石に刑事事件になるかどうかのところまでのギリギリの判断をこなせるほどの訓練や権限は受けていないだろう。
また警察に一任したとして、適切に処理してくれたかどうかもわからない。家族間の問題はやはりそう簡単に善悪を判断できないだろう。
特別法でも作って、児相かどこかに司法警察の権限でも与えて、問題があれば強行的に子供を虐待する親から引き離し保護する仕組みが必要なのかな。虐待の事実が確認できれば加害親を送検できるくらいのことはできるようにするとか。
教師に家庭内に立ち入って虐待等の問題を解決しろ、というのは酷だ。それは期待される働き、役割の枠を大きく超えている。教師自身の身体的・精神的消耗が激しくなりすぎる。かといって警察に委ねるのもどうか。どこまで動いてくれるかわからないし。であればそうした機関を作ることも検討した方がいいのではないか。
本当はそんな機関ない方がいいのだけれども。
命は待ってくれない。