ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

麒麟がくるがもうすぐくる

今年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が1月19日スタートする。やっぱり戦国時代モノは派手な合戦シーンなど絵的にわかりやすいのか人気だという。まあ話題性として例のアレもありましたからね。ところで明智光秀という人はどういう人だったんだろう。

全国でも珍しい明智姓

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明智光秀を知らない人は少ないだろう。本能寺の変で主君・織田信長を討った。そんなに歴史に興味がない人でも名前くらいは聞いたことがある存在だ。

 

ところで明智というのは有名な名字だけど、僕はこれまで生きてきた中で明智姓の人に出会ったことがない。やはり数は少ないのだろうかと思い全国の名字ランキングを調べるサイトで検索してみたらなんと1,200人しかいないそうだ。世界の人口をおよそ70億人と見積もると相当レアな名字だということがわかります。出会えた人は超ラッキーかどうかは知りませんが。

 

中にはもともと明智姓だったものの、豊臣時代に世間を憚って改姓した氏族もあるかもしれない。まあ主君殺しの代名詞的存在とあっちゃあ後ろ指も差されるってもんかもしれないしね。現代でも凶悪な事件を起こした犯人と同姓で、その犯人の出身地や居住地が同じというだけで親族と間違われ嫌がらせをされることがあるそうだ。なんともはや。

有名だけどいまいち馴染みがない明智光秀

んで、この明智氏。土岐氏の枝分かれだとか。それで本拠というか、領していたのは今の岐阜県にある土地。なので九州生まれの九州育ちの僕には明智光秀という人はいまいち馴染みが薄い。司馬遼太郎氏の「国盗り物語」やいくつかの歴史モノで事績を知るばかりだけどいかんせん創作物の世界。歴史的事実としてどんなことをおこなったのかはあまり知りません。

 

織田信長が本能寺の変で斃れてなければいずれ九州遠征にもきたでしょう。その土岐に、おっと土岐と時をかけてしまいました、いやなんの話だ。そう九州遠征。その時にはもしかすると明智光秀も一手を任されていた可能性もありますね。しかし現実には織田と九州の関わりはほとんどない。それもあって余計に九州人の僕には明智光秀は馴染みがないんだろうな、と感じる。

 

今回の「麒麟がくる」にあたり盛り上がっている地元枠はいったいどこなんでしょうね。岐阜なのか、彼が織田家から与えられていた近江坂本なのか。数年前に黒田官兵衛で大河ドラマをやった時は福岡県もいろいろアッピールしていましたね。そういや黒田家はもともと播磨だっけ。よく考えたら官兵衛自身は福岡とそこまで馴染みがない。

よくわからない半生

明智光秀の半生はよくわからないそうだ。若い時にどこで何をしていたのか。日記でもつけていればいいのにと思うけど、現代のように気軽に書き物を残せる時代でもないし。

 

でも信長に仕える前の半生がよくわからないっていうのはいかにもドラマ化しやすそうではある。なんなら若い時に諸国行脚してて九州に立ち寄り大友城下辺りで当時最先端の鉄砲技術を学んだとかいう設定も可能だよね。

 

しかし織田信長の重臣たちには結構そーいう前半生のよくわからない人たちがいる。木下藤吉郎がそうだし、滝川一益もあやしい。なんなら柴田勝家も織田家に仕える前はよくわからないらしい。前田利家なんて一度出奔していた時にどこで何をしていたのだろうか。「利家とまつ」ではその辺りどうだったのでしょうか。全く記憶にない。

 

でもそういう素性の分からない連中を能力を見込んで抜擢するあたり信長という人は面白い。いまでも家柄だの学歴だの気にする人が多いのにいまから4~500年前にこれだもの。これも信長が人気な理由の一つかもしれない。

 

さて、さすがに明智光秀が若いころ大陸に渡ってました、とか南蛮船に乗り込み欧州に行っていたとかだと荒唐無稽すぎるか。でも九州や中国、東北などを行脚し見聞を広めていたなんていうのは全国の人たちを巻き込むためのストーリィとしてはアリかもしれない。明智い散歩みたいな。町ブラで全国踏破。

で、結局大河ドラマは見るの?

たぶん、見ない。

いやー、1年間欠かさず見るのはきついっす。思うんだけど一人の主人公のじゃなく複数の人物の視点で複数の出来事をオムニバス的にやってくれるんだったら大河ドラマ見たいと思う。戦国者はだいたい主人公1人だけど、もう目新しさもないでしょ。本能寺の変にしても信長サイドで見るか、光秀サイドで見るか、秀吉視点で見るかぐらいで本能寺で何があったかはほとんどの人が知ってるし。

 

個人的には応仁の乱とか見たい。江戸時代の儒教で凝り固まった武士像になる前の時代。離合集散は当たり前。利害と打算と少しの義理人情。転職が当たり前、起業が身近ないまの時代の気風と意外と合うんじゃないだろうか。単純に僕が応仁の乱をあまり知らないというのもある。興味を持つきっかけとしやってくれたらなあ。