ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

一般人が海外に行くことを速報する国

小室圭さん眞子さん夫妻が居住予定のNYに向け出発したようだ。しかしそんなこと誰が興味あるんだ?と思ったが、なんとニュースで速報されたらしい。アホの国だな。

 

ニュースとは珍しいことや新しい情報のことだそうだ。まあ元皇族っていうのは確かに珍しいだろう。二人が日本を後にするのも新しい情報だ。しかし単に珍しいとか新しいだけでは報道する価値がないと考えるのが一般的ではないのか。

 

ではなぜ一般人となった元皇族夫妻の動向をわざわざ報じるのか。

 

答えは簡単で視聴率やPVが稼げるから。別段社会的意義を見出しているわけではないだろう。小室圭さん眞子さんの結婚に絡むここ最近の、常軌を逸した過熱報道とは何だったのだろう。

 

これが皇室の在り方、皇族の人権を考えるきっかけとしたいから報じるというのであれば多少の意義は感じられる。しかしそうしたことを問う記事は少ないように思う。ほとんどは小室圭さんの母親がどうだの、弁護士試験の結果がどうだの外野の人間には無関係の下世話な話で盛り上がっていた。下世話な話の方が売れるのだ。民衆のレベルなんてそんなもんだと思われているかもしくはメディア自身のレベルも下世話なゴシップ誌の域を出ないのだろう。NHKからしてそのレベルである。

 

こんなのは報道の自由でもなんでもない。一般人が海外に出発したとかどうとかいうことを報道する自由を守るためにメディアは戦うのだろうか。彼らが考える報道の自由とはそんな低レベルのものなのか。

 

太平洋戦争時の日本では報道の自由はなく、それでも公正な報道を望むものは文字通り命がけで自由のために戦っていた。現代だと香港デモでそうした命がけの戦いが繰り広げられていた。

 

翻って現代日本。一般人となった元皇族とその配偶者が海外に出発することを「速報」している。実にアホである。彼らにつける薬を開発できればノーベル賞間違いなしであるというレベルのアホである。

 

まあアホのままでいるかどうかを選択するのは自由である。