ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

僕が嫌いな人ランキング~したり顔で正論吐く人~(後編)

どうも話を短くかつ的確に纏めるのが苦手になってきている。「なってきている」って昔はできてたみたいな書き方したけどたぶん以前からできてなかったのだろう。最近は話が長い傾向にある自覚があり、ちょっとマズいなと思い意識的に改善しようとしている。話が脱線しちゃうんですね。このまままだと「手短に」とお願いされたスピーチで延々20分くらい喋る爺さんになりそうだ。ほらまた話が横に行ってる。

で、後編が始まるよ。

 

「衝動的なしつけ」なんだけど例えば家でリラックスしてるとき急に子供が飛び乗ってきて「痛っ!」ってなって反射的に手が出る。(一応ちょっとは考えてお尻を叩く)

そういえばあの有名なアントニオ猪木氏の闘魂注入ビンタも元は予備校を激励訪問した際に生徒に自分の腹をパンチさせたら思いのほか痛かったので反射的にビンタをやり返したのが始まりだそうだ。ほらほら話がまた横に…

あるいは上の子が最近子供用包丁を手に料理を手伝ってくれる。で、何かの拍子に包丁を持ったまま急に後ろを振り向いたり。そこを下の子が歩いてて当たりそうになった時は、もう怒鳴りあげますよ。ええ。で、時には「コイツ外に放り出してやろうかな?」と思うくらい怒りが湧くこともある。

 

売れてる今時の育児書なんかではこんなようなことが書いてある。

❝子どもは感情で動くもの。大人がダメって言っても聞かずに悪さをしたり失敗したりします~(中略)~でも叱ってはダメ。なぜ悪さがダメなのかや失敗の理由をじっくりと説明してあげてください❞

 

いやいや。無理無理無理無理ムリィーー!!

だいたい前段と後段で矛盾してるだろ。子供は言っても分からない生き物じゃないのかよ。もちろん理想は“対話型”“提案型”育児っていうのはよく分かる。僕だってできればそうしたいんだ。でもなかなか上手くいかないのよ。だって僕聖人じゃないし。普通の人だし。失敗もたくさんする人だよ?それに大声で叱ったりお尻ペンペンやげんこつ喰らわした後、もっの凄い自己嫌悪に陥る。「あぁ自分はダメな親だなぁ」って。これで子供が傷ついたらどうしよう、性格形成に悪影響が出たら取り返しがつかないよとかメチャクチャ悩むんだよ。

 

育児経験が無く正論を吐く人は、この親の自己嫌悪、悩み、挫折感や後悔を絶対に分からない。分からないで正論をおりゃー!って感じでぶつけてくる。いや君たちの言うことは正しいよ?紙の上ではね。

 

正論を吐く人は大抵自分が絶対正しいと思ってるから自己を省みることをしない。

対して異論の人は自分が異論であることに悩み、傷ついていたりする。もしかしたら間違っているのかも、というのがどこかにある。

だから正論しか言わないやつはだいたい人間的に面白味がないし深みもない。一方、異論の人は渋い。深みがある。これは僕の偏見です。異論があるのは認める。

 

ただいつも言ってるようにどんなに素晴らしい正論であっても、実践・行動が伴わなければ机上の空論、ただのゴミでしかない。いわばペーパー正論家というのはゴミを大量投棄する環境破壊活動家だ。

 

僕は決して子育てが上手いわけではない。だから悩む。悩むから少しでも親としてマシな存在になりたいと思う。まだまだ成長する余地は十分あると勝手に思っている。明日はどっちか分からないけど、明日(らしきもの)に向かって進むことはできるのだ。

そんなもんだよ、人生は。