ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

使ってもないのにレビュー書いて星3つ!(巨匠風に)とかやめてくれ

今さらこんなことブログで宣言するのもどうかと思うけど、このたびタブレットデビューをしました。さよならスマホ。さよならiOS。ようこそ老眼。とほほ…

まぁそれはいいんです。

で、タッチペンでお絵かきとか楽しそうだなと思いました。どの機種にどんな特徴があってどれが売れているのか調べてみて気に入ったのがあれば購入してみようかと。

そこであるネット通販での商品レビューを見てみました。ちなみにこれまでネットショッピング自体ほとんど利用したことありませんでした。だいぶ時代に遅れてる自覚はあります、ハイ。

それでレビューです。まず一番上に表示されている、つまり最新のレビューですが…僕がチェックしたペンはこのレビュアーさんのお持ちのタブレットに対応してなかったようです。で、「使用感は報告できません。最悪」と書かれており5段階評価の星3つでした。次の方はバッチリ対応機種をお持ちのようです。しかしながら「未だ開封しておらず使用してない」とのこと。なのでこちらも星3つ…

なかなかのカオスですね。

使用してないのになぜレビューが書けるんだ。星3つの根拠は何なんだよ。

こういう場合普通の感覚では使用してない(或いはできない)んだからレビューは書けないなぁ、で終わるはず。なぜ書こうと思ったのか。それが誰かの役に立つと思ったのか。安易に星3つにすることで評価点の平均が下がるかもしれないのに?

 

ネット環境が発達して誰でも発信ができるようになってからこのような「自分には関係のないこと、知識や経験のないことでもとりあえず評者として一言言ってやろう」という得体のしれない図々しい人が増えた。しかももれなく上から目線付きで。

 

思うにここ最近話題になっている「不謹慎狩り」もそうだ。

タレントが笑顔の写真を投稿すれば「不謹慎だ」

被災地に寄付すれば「売名だ」

ブログ等で情報発信すれば「黙れ」

被災地に駆けつけようとすれば「邪魔」

被災地に行かなければ「なんで行かない?」

 

これらは全て被災者が言ってるのではない。被災地とは全然何の関係もなく、寄付もボランティアも物資支援もつまり一切何の行動もしない人達が言っているのだ。

商品を使用していないのにあーだこーだ言うのと、自分は何もしないのに人の行為にケチをつけるのは同じである。要は「意見を言ってやる。その意見は尊重されるべきものだろ?」ってことだ。

しかしながら、尊重されないのは理由があってのことなのだ。

 

思うにコミュニケーションに長けている人はまず自分の意見を押し付けない。そして人の話をよく聞く。その上で自分の意見は意見としてはっきりと述べる。

反対にコミュニケーションに問題がある人ほど良くしゃべる。そして優劣をつけたがる。議論を勝ち負けをつける場だと勘違いしているんだね。例えばブレインストーミング。その唯一のルールは他人の考えを否定しないこと。そうすることで色んなアイデアが出たり、意見を客観的に分析出来たりして、一人ででは到達できない結論を導き出すことができる。そういった目的を理解せずいかに自説が素晴らしいかを開陳する場だと思い込んでいる人がいる。そりゃあジョブズなら許されるだろう。でも残念ながらほとんどの人はジョブズではない。

 

本来インターネットはコミュニケーションツールとして優れたものであるはずなのに、一部の人にとってはむしろコミュニケーションスキルを退化させるものとなっているのは何とも皮肉な話だ。