昨日からあちこちで大きく報じられているように、昨秋プロ野球界を大きく揺るがした賭博事件に新たな展開があった。詳細はこれでもかというくらいニュースになっているので省く。気になったのは今回の件で“ナベツネ”でお馴染みのあの人が球団最高顧問を辞任したことと、ニュースでもネットでもチームの監督責任が問われている点だ。
まずプロ野球選手というのは立場がよくわからない。基本的には個人事業主だが労働組合があり保有権などではチームの力が強く使用者と被用者の関係性も持ち合わせている。まぁかなり特殊な職業だしこのことは一旦置いとく。で、所属選手が不祥事を起こした場合チームはどの程度責任を負うべきなのだろうか。
個人的には、例えば反社会勢力と交際しないこととか、違法賭博や薬物に手を出さないとかその他一般的に法令順守について定期的に研修などを行っていればそれ以上チームの責任を問うのは難しいというか酷な気がする。
もちろんプロ野球選手など世間的に影響力が大きいから一般企業の社員が不祥事を起こした時とは簡単に比較できないが、それなりに研修や教育をしていてその上で不祥事を起こすのは個人の資質によるものだろうと思う。それは一般企業もプロ野球チームも同じではないだろうか。24時間行動を監視したり報告させたりというのは無理だしね。
海外のプロスポーツなんかではどうなんだろうか。
選手がドラッグや暴力事件などを起こした時に所属チームの監督責任を問う論調というのは見ない気がする。それとも現地ではそういうことも言われたりしているんだろうか。
あくまで僕の知る範囲だけど欧米なんかでは個人主義というか、選手が不祥事を起こしてもチームまでが非難されることは少ない。と思う。たぶん。(誰か詳しい人いる?)
チームとして一定の教育をしているのであれば、そこから先は個人の意識や性格の問題ではないかな。
なによりチーム全体を非難したりトップの首を挿げ替えるだけでは再発防止にはならない。
「誰でもちょっとした油断、慢心、驕りから不祥事を起こしうる」と思っておくことや
「問題が起きたときだけ対処するのではなく定期的な教育をしておく」ことが大切だと思う。