ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

得意料理は肉じゃが、煮物という罠

お題「得意料理」

ちょっと古い話で恐縮だけど…

休日に家であるバラエティ番組の再放送(たぶん一年以上前のやつ)を見ていた。MCがゲストに「料理は普段されるんですか?」と話を振ったと思ってください。

 

ゲスト1(有名女性モデル) 「うん。するよー♪ウフフフフ」

 

ってな感じの受け答え。このモデルさんは確かに料理上手で有名だ。それも凝っているだけでなく栄養バランスも計算して作っているようでかねがね凄いなあと思っていた。納得の答えだ。

 

ゲスト2(男性アイドル)  「はい。しますよ。(重ねて得意料理は?と聞

               かれて)肉じゃがとか煮付けですね。」

 

と答えた。ちょっと「ん?」ってなった。彼はイケメンだが生活感がなく(アイドルだから?)料理をするようには見えない(偏見)。

しかし今時料理をする男性は珍しくないし、イケメンで料理が得意な人もたくさんいる。

こんなイケメンが料理も得意な素敵男子だったら太刀打ちできないじゃん!料理なんかできるはずがない!という嫉妬からくる感情でもない(ゲスか!)

で、この違和感の原因を自分なりに探ってみた。

 

ぼくも時々料理をする。釜玉うどんなんかよく作りますよ(茹でるだけかい)。パスタも。アーリア・オリオ・ペペロンチーノ(発音は巻き舌で)とかトマトホール缶にちょっと手を加えたトマトパスタ(ホール缶の手柄)とか。手間がかからないことが作る際の基準だ。なぜならぼくが一番料理をするのは妻やこどもたちが外出していて一人寂しく(楽しく)昼食をとるときだからだ(ごくたまにだよ。仲良し家族のはずだからたぶんきっと)。ササッとつくってササッと食べたい。

もちろん夜に時間をかけて作ることもある。たいしたものは作れないし手持ちのレシピの数も多くはないけど。この場合は自分が好きな料理、外食でおいしいと思った料理や本で見た料理を真似してみたい(雰囲気重視)と思って取り掛かる。

 

男性で料理をする人って主にはこんな感じじゃないかなと思っている。

要約すると

①一人暮らしなどで、毎日外食や弁当じゃ栄養が偏るしお金もかかるというような作らざるを得ない事情がある人

この場合は手間やコスト重視で「得意料理は?」と聞かれたらすぐ作れたり、安く作れたりするものを挙げるのではないか。

 

②食べるのが好きな人

好きな料理を極めたり、感動した味を自分で再現してみたくなったりと凝り性。「得意料理は?」と聞かれたら奇を衒わず自分の好きなものを直球で答える。

 

さて、肉じゃがと煮物である。

下処理に手間はかかる。調味料もいろいろそろえる必要がある。砂糖塩醤油味醂酒それにだしもひかなきゃならない。簡便でもないし意外とコストはかかる。①のパターンからは敬遠されそう。一方で、確かにおいしい肉じゃがや煮物を出すお店もある。定食屋とか通いたくもなる。でもどちらかというと“家”の味だ。一番おいしいのはおふくろの味ではないだろうか(メシマズ母は除く)。となるとおふくろの味の上はないから②の凝り性だってわざわざ作らないんじゃないか。

 

思うに男で「得意料理は肉じゃが、煮物」っていうのは…

「料理できる人間」をアピールしつつ家庭的な面もコンボでアピールしようという下心や見栄を張るためであって。そう言われると実は料理なんて普段しないんだろ、と思ってしまう(我ながら性格悪いなあ)。だまされないぞ。

そこで「カレー!」とか「ハンバーグ!」とか言われるとホントっぽいし可愛いとさえ思う。

まぁ「ライスカレー(本場か)」とか「ハァンブゥルグ(くせがすごい)」とか言われたらイラッとするけど。

 

これからは女の子に「得意料理は何ですかぁ~?」って頬を染めながら上目遣いで聞かれたら(たぶんないけど)シンプルに答えよう。

ドゥルルルルルルル…デン!

 

どんぶり

 

いや、なんの!?(くだらない…)