ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

日本のスポーツ紙ってどうしてこんなにクソなんでしょうか

先ほどスマートニュースを見ていたらちょっとびっくりしました。

それはスキージャンプの高梨沙羅さんが「マスコミから嫌われている本当の理由」とかいう記事です。高梨さんといえば最近2千万円もする高級外国車に乗ってることを明かし賛否両論がありましたね。僕個人としては批判する人に対して好きな車に乗って何が悪いんだ?という思いしかありませんが。

で、高梨沙羅さんがマスコミに嫌われている理由というのがこうしたことが原因ではないようです。となると態度がすげー悪いとか?と思ったのでしたが…。

 

記事を読むと、ソチ五輪前後から態度が変わったそうです。あるスポーツ紙の記者が取材を申し込むと高梨沙羅さんから「ギャラは?」と聞かれたとのこと。そして他のスポーツ紙の記者も同様のことを聞かれたとか。記事ではTV収録とかファッション誌の特集とかギャラが発生する仕事は喜んで引き受けるのに、親族の指示か代理人的な存在がいるのか、とにかく彼女の態度が変わったことがマスコミに不人気な理由である、と結んでいました。

 

ウソだろ…。

これが事実ならかなりショックです。

 

もしかして日本のスポーツ紙は一流アスリート(高梨沙羅さんはW杯を何度も勝っていて五輪でのメダルも期待されるまぎれもないトップアスリートだ)からタダでコメントを取るのが当たり前だと思っているのでしょうか。

なぜ忙しい一流アスリートが、わざわざ時間を割いてまでタダでインタビューに応じなければならないのでしょうか?

しかもコメントの切り取りやつぎはぎ、果ては捏造までを平気でするような三流タブロイドに?

 

恐ろしいのは選手からのコメントはタダで当然だと考えている記者が適当に作った紙面が満載のスポーツ紙を百数十円などと値段をつけて売っていることです。

普通はさ仕入れってお金を払うよね…。それをタダにしろとは。

で、それを拒否した選手を紙面を使ってバッシングする。

いやぁ人間のクズみたいな仕事って本当にこの世にあるんですねぇ。

 

世界のスポーツジャーナリズムの仕組みを僕は知らないんですが、欧米でもこんな感じですかね?

多分違うと思う。むしろ欧米ならギャラが発生して当然じゃないんでしょうか。

その意味ではワールドカップなどで世界を転戦して世界を肌で知っている高梨沙羅の感覚がむしろ普通で、選手に甘えて「タダでコメントしてよ」という日本のスポーツ紙記者の感覚は異常だと思うんだけど。

 

僕自身もコンサルタントをしていて、お金を払わずにアドバイスだけ頂戴、みたいな人にごく稀に出くわすんだけどマジでくたばってほしいと心底願ってますよ。

情報がタダなわけないじゃん、と。むしろ今の時代一番高価であってもおかしくない。

こっちがお金の話をしようとしたら「いや、そういうんじゃないんだよ」って。

 

「そういう薄い関係性じゃないんだよ。お金をもらったら君、ただの業者になっちゃうよ?」とか平気でいってきますからね。じゃああなたとお付き合いするメリットって何かあるんですかというと実は何もない。一番付き合っちゃいけないタイプです。

 

スポーツ紙の記者も同様ですね。おそらく意識の中には「紙面で取り上げてやっている」くらいのものがあるのでしょうね。そして昭和くらいまではそれでもなんとかなったのでしょう。

しかし有力選手は若いうちから海外に出て戦うのが当たり前の時代です。スポーツ紙の記者も古い日本の価値観がいつまでも通用すると思ったら間違いです。高梨沙羅さんの足を引っ張ろうと思って記事を書いたところ、自身の無能っぷりとクソさ加減と時代遅れで到底生き残っていけないであろう残念な感性をさらけ出す結果となってしまいました。まぁ日本のスポーツマスコミのレベルの低さは今に始まった事ではないけど。

 

自分の思う通りにいかなかったからといって、相手を理不尽な内容で批判しようとするのはとてもいい大人がするような態度ではない。

世の中タダで手に入るものなんてあまりないということを知っておく必要があります。