ツイッターで常習的な自転車泥棒の感覚についてということが話題になっている。
「自転車を盗む奴とか傘を盗む奴に罪悪感がない」という事を知って驚いた話。
— かろ (@aqbl_000) 2017年5月5日
話してくれた人は若いけど割と普通の人だっから更に驚いた。今の自転車は色付きの鍵2つです。 pic.twitter.com/B8lQKSlRah
僕も自転車や傘を盗まれたことは何度もある。特に傘はどうしてあんなに気軽に盗んでいくヤツが多いのだろう。
以前、急な雨で慌てて500円くらいの傘を買って移動した時のこと。たしか学生の時だった。で、洋服屋さんに入って10分くらいして出て見たら店の外の傘立てに置いてた買ったばかりの傘が消えていた。ついさっき買ったばかりなのに…いや、それより外はまだ雨が降っているのに…僕濡れるんですけど?
つまり犯人はさっきまで同じ店の中にいたヤツ、ということになる。
まだ雨は降ってるんだからそこで傘を盗むと、盗まれた方が困る、とは考えないんだね。引用したツイートにもあるように「ちょっと借りる」感覚だったり「ラッキー」程度のものなんだろうか。
まず「借りる」という感覚についてはどうか。
普通の人は「リコーダー貸して?」「いいよ」
これで貸し借りが成立するという認識のはずだ。もし上記のやり取りを経ずに勝手にリコーダーをぺろぺろしていたら間違いなく変態と認定され迫害されるはずだ。だから必ず貸し借りには貸し手の同意が必要になる。リコーダーの貸し借りが一般的かどうかは措いといて。
本来であれば持ち主となんのコンタクトも取らずに「借りる」という行為は成立しないはずだ。なのに傘や自転車パクリの常習犯は一方的に「借りる」という通告をして(実際には通告してないが)貸し手の同意を得ずとも成立する、と考えてるのだろうか。
なんて幼稚なんだろう。
例えば公園に遊びに行った時。砂場遊びするじゃない?いや僕じゃなくこどもが。でその時にスコップやら遊び道具を持って行きますよね。で、他の家の子でなんの道具も持ってきてない子がいてウチの子の道具を勝手に使う。
これは全然いいんです。こっちも「みんなで遊ぼうねー」と言ってるし相手の子の親御さんとも「どうもすみません」的なやり取りがあるし。何より子どもだし。
そう、子どもなんだよね。
貸し借りというのは「自分」「他人」という関係を理解し「所有物」という認識があり、きちんとしたコミュニケーションのもと成立するものだと思う。ところが常習的な泥棒には「自分」しか存在せず一方的に「借りる」というコミュニケーションを押し付けてくる。
幼児ならまだわかる。しかしいい歳してそれが理解できないのであればそれは病気だろう。病院行け。もしくは刑務所に。
あと「ラッキー」というのもわからない。
例えば急な雨に振られた時の僕が考えるラッキーはこうだ。
(チッ、雨かよ。傘持ってねぇし…しょうがない。走るか!)
「あ、あの…」
振り返ると同僚のA子が立っていた。A子は職場ではあまり目立つ方ではないが実は少し気になる存在だったのだ。
「よかったらこれ使って。」スッ
A子は傘を差し出してきた。
『!?…でも、そうしたら君が濡れてしまうじゃないか。』
「わ、私はいいのッ!。」タタタッ
(ここでBUMP OF CHICKENあたりの曲を挿入)
「ラッキー」とはだいたいこんな感じだ。分かりますよね?
歩くの怠いなー、雨降ってきたけど傘持ってないなー、そんな時に見知らぬ誰かの傘や自転車が…これは決してラッキーではない。
ただ単にそこに見知らぬ誰かの(大切な)傘や自転車が置いてあるだけだ。
僕は幸運とはご褒美だと思っている。普段頑張ってるからこそ思いもよらぬ形で発現し口角が上がる。
頑張ってる者全員に幸運が訪れるとは限らない。しかし幸運が訪れた者は皆すべからく頑張っている。
どこかで聞いたようなセリフだ。はじめの一歩で鴨川会長あたりが言ってそうだ。
まぁそれはいい。要するに傘や自転車を当然のように盗んでいく人間は自分のことをラッキーと思ってるのかもしれないがそんなことはただの思い込みに過ぎない。それどころかとんでもない不運にそのうち見舞われろよと思います。
例えばイタリアンレストランの入り口に置いてある傘を盗んだら、たまたま来日中だったマフィアのドンの傘でしかもその傘の柄には組織の秘密を記したチップが埋め込まれてて取り返そうとするマフィアに追いかけられろ!
ちょっと壮大が過ぎました。
当該ツイートに関してはおおむね賛意を寄せる人ばかりだったようで、あぁまだまともな人の方が多数はであるのかなぁと少しばかり安心した次第です。
しかし油断はならないので自転車は最低鍵二つはいるでしょうね。傘は…例えばアニメキャラがブリブリにプリントされた痛傘だったら持って行かれにくいのかな?と思いつついやそれ自分が普段持ち歩くんだろさすがにそれはちょっと…ということに気づいた。
良い方法無いですかね?