ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

もう不倫報道はいらない

小室哲哉さんが不倫騒動のけじめをとって引退を表明しました。

不倫は良くないことだという前提の上で話しますが、良くないからといってそこまでプライベートを暴いて、生活していけないような状態にまで追い込むのは正しいことなのでしょうか?

 

不倫は犯罪行為ではありません。当事者同士の問題であり関係のない他人が本来ああだこうだと口を出すものでもないでしょう。

ではあなたはそんなにモラリストなのかと問われれば多くの人が多かれ少なかれモラルに反することをしていてまごつくのは想像に難くない。なんなら自身の反モラル的な行為については原稿用紙10枚分くらいの釈明書を用意するかもしれない。でも他人には厳しいのだ。釈明など許さない。週刊文春の記者たちだって決してクリーンな、御釈迦様やキリストのような生活はしてないでしょう。

 

ワイドショー(いつも思うのだけど何が“ワイド”なのだろう)では坂上忍氏や宮根誠司氏や木村太郎氏や安藤裕子氏やそのほか凡百の芸人たちがしたり顔を決め込んでいました。

 

概ね小室さんの釈明に対して辛口の杯をせっせと重ねていました。

まるで舌に残る豚の角煮の油を洗い流す辛口のお酒のようでした。もっとも悪酔いしそうな、安酒の匂いを漂わせていましたけど。

 

僕は不思議に思います。

たかが一芸能人の不倫だなんだでここまで人間や道徳について語る彼らが#Metooについてはあれほど歯切れが悪いのはなんでだろう。

 

月末の通帳の残高を確認するよりも熱心さを持って僕はもう一度確認したい。

不倫は直接的には犯罪行為ではありません。配偶者に対する不法行為ではあるもののそれは当事者間でケリをつけるもので、少なくとも刑事罰を科されることはありません。

 

対してセクハラ。セクハラじゃ軽い。

性暴力。

これには人格を否定したり、精神的外傷を負わせたりする不法行為であることはもちろん強制わいせつ罪や強姦罪などの刑事罰の可能性も含まれます。

 

勇気を持った告発を坂上忍氏などは自身がMCをつとめるお昼の番組で、むしろ茶化したり揶揄するような発言を繰り返していました。

まさかどっちの方が罪が重いか(というか不倫はそもそも罪ではないのですが)わからないほど幼いわけではないでしょう。

 

本来不倫報道なんてよほどのことがなければわざわざ報じるほどの価値があるとはとても思えません。

たとえば政治家が公金を使って愛人を囲ってるとか、それこそこの間発覚した警視庁だかのそこそこ偉い人が、警視庁と契約して商取引を行う利害関係者の女性経営者と不倫してました、なんていうことは報道する意義がある。大いに報じればよいと思います。

 

だけどそういうのは裏取りが面倒だったり、あとでややこしいことになったり、芸能人の方が雑誌売れるよねとかそういった諸々の事情で報じるべき順番がめちゃくちゃになってしまっているのが今の日本のメディアの問題点ではないでしょうか。

 

メディアからすると、芸能人のセンセーショナルな不倫報道はお金になるのでしょう。

いくら口では報道の意義をもっともらしく語っても結局のところ部数や視聴率を稼ぐことが大前提なのは明白です。極端に言えばそういった数字を上げることで「大衆の需要がある」と錦の御旗を振っているような気分になってるんじゃないかな。

 

最近日本企業(それも大企業)で、信頼を損ねるような虚偽を重ねていた事実が相次いで発覚しています。データの改ざんだとか無資格者を従事させていたとか。それも全ては目先のお金のためです。

 

書いててすごく嫌な気分になってきたのでこの辺にします。

それにしても文春砲はいつまで続くんでしょうね。

このペースで行くと、不倫を暴かれた誰かが精神的に追い込まれて自死するなんてこともあるかもね。

 

まぁ日本のメディアにモラルを求めるのは無理なのかもしれませんね。

いまだに中高生らの自殺報道を平気で行うような遅れた感覚の人が大半なのだから。

気持ち悪い。