ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

西野ジャパンが見せた究極のトレードオフ

スポンサーリンク

いろいろ言いたいことはあります。ほんともやもやしています。

西野ジャパンがW杯ロシア大会のGL最終戦、ポーランド戦で見せた“時間稼ぎ作戦”が賛否を呼びました。

 

僕自身はあの場面でああいった戦術を採るのはごく当たり前のことだと考えています。

そしてヒステリックに「恥だ!」「情けない!」「セネガルかわいそう!」と叫んでいるのはサッカーというスポーツの本質を理解していない、サッカーを題材に自己中心的な主張をしたい人たちの戯れ言とすら思ってます。

 

だからといって、ポーランド戦の時間稼ぎを批判している人がダメとも思ってません。考え方は人それぞれです。自分と違う考え方だからといって全否定するのはやっぱり間違ってる。多様性こそサッカーの醍醐味です。いろんな意見があっていい。それが競技を発展させる推進力にもなります。

その前提の上で、どうしてももやもやするので言っておきたいことがあります。

 

コメンテーターの玉川徹氏がテレビ番組で日本代表の戦いぶりに言及。最後の時間稼ぎを消極的だと批判し「(日本サッカーの)将来的なことも含めて疑問」と断じました。

で、僕としては玉川氏をはじめこんなサッカーしても将来性がないと主張している人たちに聞きたい。

 

あなたが考える日本サッカーの将来のビジョンってなに?

日本サッカーは将来どうあるべきなのか?

どんなサッカーをして、世界の中でどのような立ち位置にいるべきなのか?

それらを踏まえた上で、どんな施策が必要なのか?

 

おそらくほとんどの人はなにも答えられない、あるいは薄ぼんやりとした“雰囲気”でしか返答できない。「〇〇の将来が〜」というのはずいぶんと都合のいい言葉です。いかにもその分野において深い知識や理解、洞察を持っているように見えます。しかしほとんどの場合なにも考えてないことが多い。じゃああなたはどう考えるのか、と問うと「いや、僕は専門家じゃないから。それを考えるのは中の人の仕事でしょうが」と実に無邪気に責任を放棄します。

これらの人たちは、要するに普段サッカーにほとんど興味を持ってません。日本サッカーの将来ビジョンなんか考えてこともない。でも語る。語る。まるで自分は日本サッカーの将来への最適解を持った賢者であるかのように装います。

 

それって卑怯じゃない?西野ジャパンを卑怯だと言いながら、自分たちは持っていないカードを手にしているように振る舞いながら、上から目線で叩く。僕がこうした言説に全く説得力を感じないのは、そういった「普段サッカーのサの字も出てこない」ような人が急にサッカー哲学の伝道者ヅラするからです。

 

じゃあ日本サッカーの将来って?

僕の考えでは、確かにあのような時間稼ぎはしない方が良い。でも時間稼ぎをしてでもトーナメント進出したかった。トーナメントにはその価値がある。世界の16強ですよ。負ければ終わりのノックアウトラウンドで世界の強豪とやりあえる。日本のサッカーの将来を考えた場合メチャクチャ貴重な機会を得たことになります。この経験は絶対に日本サッカーのためになる。

 

美しく負けた方が良い?

たとえばW杯のアジア予選で同じシチュエーションになったら?

W杯出られなくてもいいから、美しく敗退することを望みますか?

同じようなシチュエーションで同じ行動をしてちゃんと自説を貫ける?

 

たぶんそうはならないんじゃないか。予選敗退してふざけんな!日本サッカーの将来は絶望的!そんな感じになるのではないでしょうか。今回感情的に日本の恥だ!みたいなことを言っている人たちなんて意外とそんなものです。整合性とか一貫性というのをあまり気にしてない。

 

たとえば朝日新聞は「規範を破って世界を的に回した西野ジャパン」というような扇情的な見出しの記事を配信していましたが、捏造という報道機関としての絶対に守らなければならない規範を破った口がそれを言う!?と唖然とします。マジで反省しろ。こういうところに批判者たちの一貫性のなさ、自分を棚にあげての言動が見え隠れします。

 

また足立梨花は西野ジャパンの決勝トーナメント進出を素直に喜べないとツイッターで批判しました。それに対して寄せられた批判的意見に対して「(私のツイートが)嫌なら見なけりゃいいのに」と不快感を示しています。だが、ちょっと待ってほしい。西野ジャパンはセネガルが1点取れば、たぶん日本に帰ってこれなくなるくらい批判されることを覚悟の上で、あの戦術をとったのです。それに対して意見をいうのは自由だけど、その意見に対しての批判は許しませんよ、嫌なら見るなよは正直いただけません。それは自分は覚悟も持たずに意見を表明していることを露呈してしまっているからです。他者に対する批判は自由にするけど、自分に対する批判はブロックしたいというのは少なくとも芸能人のように表立った仕事に従事する人のツイートとしては疑問が残ります。

 

それからサンデーモーニングで元日本代表の秋田豊が西野監督の選択を「100人監督がいて1人か2人くらい」「僕ならああいう選択はしない」と言ってましたが、ちょっと待て秋田豊。てめーは監督としてはJ2J3で全く結果を残せなかった超ヘボ監督やんけ。もはやJリーグでてめーみたいなボケに監督を依頼するチームなんかねーよハゲ。監督として何の功績もないくせに世の監督代表みたいなアゴしてんじゃねーぞ。マジでアゴ割ってロシアに送るぞ。

 

あと、セネガルのほうが決勝トーナメントに残るのにふさわしかった、という意見も見ましたが「はぁ?」って感じです。セネガルは3試合トータルで日本の成績を上回っていたのでしょうか?勝ち点、総得点、得失点、当該チーム同士の成績。全て同じだったと思いますが?セネガルのある選手は「不公平だ」とフェアプレーポイントの差で決まることに異議を唱えましたがだったら日本に勝っておけよ、コロンビアから1点とっておけよとしか言えません。日本と全く同じ成績だったのに何を持って自分たちの方が上だと言わんばかりの発言ができるのでしょうか。実際セネガルあんまたいしたことなかったよね。

 

ポーランド戦で西野監督は、古い因習に囚われず実利を追いました。「ボロクソに批判受けるかもしれんけど決勝トーナメントで世界の強豪とガチの勝負をする」VS「ロマン主義への殉教精神」の二者択一90分一本勝負。どっちのほうが将来の日本サッカーのためになるのか、今の時点ではわかりません。信念を持って実利を追求したのかもしれないけど、正しいという保証はありません。

 

でもそれでいいと思う。僕らは誰も預言者ではない。他人を裁く賢者でもない。

だけどサッカーを楽しむ者ではいたいと思う。やたらヒステリックに誰かを批判するのではなく。

ああいうのをひっくるめて全ての状況を楽しめないならサッカー観戦向いてないよ。マジで。

Copyright © 2016 ジンジャーエール All rights reserved.