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辛口エール

もう正規雇用と非正規雇用は対立するのやめにしない?

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注目のブログから気になったものを取り上げてみたいと思います。

まずはらくからちゃ(id:lacucaracha)さんの以下の記事。 

www.yutorism.jp

 

これに対するアンサーとしてわっと(id:watto)さんのこの記事。

watto.hatenablog.com

 

なぜこの記事を取り上げるかというと、お二人のブログは凄い人気ブログで、そこに乗っかればもしかしたら僕のブログも注目されるかも、という実にどす黒い欲望にまみれた動機でありまして。

いや、本当は労働問題に関してちゃんと意識高いんだぜってところを装ってみたかったんです。はい。

 

で、「非正規雇用」なんですが、これは要するに正規雇用でない人たちの総称なんですね。正規雇用に非ず、って意味です。非常勤職員なんかと同様の意味です。けっしてネガティヴな意味での「非」というわけではないんですね。元々は。

じゃあ正規雇用ってなんだって話になるんですが。これについては会社ごとに定めるものでTHE正規雇用って定義はなかなか面倒ですね。ただ一つの判断としてわっとさんが言及されているように無期契約か有期契約かという分け方があります。

ザックリいうと

無期契約雇用=終身雇用=安定

有期契約雇用=雇用の調整弁=不安定   といった感じです。

 

日本の場合、解雇のハードルが判例上結構高いんですね。(だから実際は解雇であっても自己都合で退職届を書いて来れば受理してあげるよ、と好々爺を装って罠を仕掛けたりする企業もある)

一方、有期雇用契約の場合は契約期間の途中で打ち切る場合は格別、契約の終了に伴う更新の拒否(いわゆる雇止め)に関してはこれまで緩かったんですね。少なくとも解雇程はハードルが高くなかった。(今は雇止め法理は明文化されハードルは幾分上がった)

そこで企業は好況時は増産のため大量に雇い、不況になったらハイ雇止めって感じで雇用を調整しやすい存在として有期雇用を捉えていたんですね。(今もそうだけど)

これが無期契約雇用=正規雇用、有期契約雇用=非正規雇用という捉え方の根拠の一つとなっています。

 

では、無期契約雇用でパートの人いるじゃんよ?ってことなんですが。

例えば

A社のある社員…1日の労働時間8時間、週休2日、月給制、無期雇用契約

B社のある社員…1日の労働時間6時間、週休1日、時給制、無期雇用契約

 

どうでしょう?

A社の社員は正規雇用でB社の社員は非正規雇用なのでしょうか?

答えはどちらも正規雇用です。正規雇用は月給でなければならないという決まりはありません。1日8時間労働でなければならないという決まりもありません。その会社で「ウチの正規雇用はこういう働き方の人だ」と決めたらそれがその会社にとっての正規雇用者です。世間一般の基準や相場はこの場合関係ありません。労働時間の上限は原則として1日8時間週40時間ですよね。その範囲内であればどのような所定労働時間を決めるかは企業の自由です。なので1日6時間の正規雇用もアリなのです。

 

僕自身の考えを言えば非正規雇用の定義は「有期雇用契約であって、その会社で定める正規雇用者よりも1分でも短い所定労働時間もしくは異なる賃金体系で雇用される者」となります。本当はもうちょっと複雑かと思うけどザックリと言えばね。こんな感じ。

 

なのでその会社で正規雇用が月給であれば時給の人は非正規雇用正規雇用の所定労働時間が8時間なら、それ未満の人もまた非正規雇用。もっともっとザックリ言うと正規雇用に比べてクビを切りやすい人(雇用の調整弁になる人)はみんな非正規雇用

これは整理解雇の4要件に拠ります。つまりリストラする場合、正規雇用よりも先に非正規雇用からクビにしろよっていう判断があるんですね。こちらを参照。

www.mhlw.go.jp

これはリストラして経営を立て直すのに正規雇用を切って非正規雇用を残すのは筋が違うというところからきてるんですね。まぁ確かにそうでしょうね。

 

と正規非正規の定義を見てきましたが、本当の問題はらくからちゃさん、わっとさんのお二人が言ってるように正規雇用VS非正規雇用の対立構造になっちゃってるところなんですよね。

本来は正規非正規というのは役割の違いであって、それによって職務内容も職務範囲も権限も責任の度合いも賃金も労働時間も違う、ただそれだけの話なんです。その中で個人としてどの働き方を選択するか、それが弾力性であり多様性なんですね。

じゃあなんで両者が対立構造になったかというと、それを考察しだすと本が一冊書けてしまうので今日はこのへんで。

両者が対立して利益を得るのは…