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富山生まれは閉鎖的なのか。就職に出身地は関係あるのか問題。

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総合機械メーカの不二越の会長が「富山県で生まれ育ち富山から出てない人は閉鎖的だから採用しない」と発言し物議を醸しています。不二越は富山発祥です。地元全否定かよ!ということで各方面から非難轟々です。

企業トップの失言

企業のトップにしてはずいぶん不用意な発言だなぁと感じます。ましてや上場企業です。自身の発言によって会社の信用、評価が急降下する可能性を考慮するべきだったと思います。少なくとも公の場で言う内容ではないですね。発言の内容というよりは時と場所を考えなかったという点で非難されても仕方ないです。

発言の是非を考える

では発言そのものについてはというと決して間違っているかというとそうでもないというか。や、富山県人が閉鎖的という意味ではないです。どこの地域に限らず生まれてから一つの場所で育った人は結構閉鎖的になるんじゃないかと。不二越の本間会長は東京出身ですが例えば東京で生まれ育ち一つの場所から出なければいくら東京の人間でも閉鎖的な考えになるでしょう。

話は伝え方が9割

これからの時代いろんなところに出て行くようなアクティブさや見聞の広さが求められる、だから地方の若い人はどんどん外に出た方が良い。そういう方向で話をすればよかったんですね。うちの会社はそういう人材を求めているよ、と。実際不二越は会社のウェブサイトで発表してますが富山県人の占める割合はおよそ8割だそうです。今まではそれでよかったけど今後はもっと多様な人材発掘をしていくという話ならむしろ賞賛されたでしょう。画一的な価値観からは新しいものは生まれない。むしろ閉鎖的になって衰退の原因になる。だから採用を変えていく。

派閥(笑) 

まあもしかすると今まで勤めてきた中で社内の富山出身派閥とかにさんざん煮え湯を飲まされてきたのかもしれない。そういう恨みつらみが東京(本間会長のホームだ)への本社移転で気が緩み爆発したのかもしれないですね。不二越のその辺りの事情は想像でしかないけど学閥やら出身閥やらで固められている老舗・大企業って結構あるみたいですね。僕は幸いそういったものとは無縁のところで細々と生きてきてます。やっほー。

採用選考時の注意点とは 

さて採用においてはある程度企業の裁量が広く認められています。少なくとも法律上こうしなさいああしなさいというものはありません。契約自由の原則というのでしょうか。いったん雇い入れた後に契約を解除(解雇とか退職勧奨とか)するのはハードルが高いのですが雇い入れるに当たってはオープンです。

とはいえ何でもかんでも許されているわけではありません。一定の配慮をするようにとされています。一つは基本的人権を尊重すること。もう一つは本人の適性・能力以外のことを選考の際の条件にしないこと、です。つまり本人に責任のないことで選ばないようにしてねってことです。

結果グレーゾーン 

今回不二越問題でいうと富山県で生まれたことは本人にはどうしようもないことなので単に富山出身ということで就職差別をするなら法律的な罰則はないけど道義的にアウト。ただ富山の大学に行くかどうかはグレーだなぁ。関東や関西の先端的(?)な大学に行くかどうかは能力次第で選択できることという考え方ができる一方で家庭の経済的事情で県内の大学を選択せざるを得ない人もいるだろうし…。その場合には本人にはどうしようもない。

地方の企業のトップの話はけっこうつまらない 

少なくとも企業のトップが公の場で口にするには不用意な発言だったと思います。どういった意図の発言だったのかは本人以外に知る由もないけどこれだけ炎上したということは少なくともうまく伝わってないということでしょ。このように上手く伝えることのできない企業のトップってちょいちょい見ますけどアレはなんなんでしょうね。そういう人達だってトップにまで登り詰めているわけだから一定のコミュニケーション能力はあると思うのですがトップに立った途端にその能力を封印されるのでしょうか。

一番の被害者は…

今回の件で一番苦い思いをしているのは実は人事ではないでしょうか。

あの会社はめんどくさい会長がいる。そういって敬遠されはしないか。

又は会長が公の場でそう苦言を言わざるを得ないような出身閥があるんじゃないか。そういって敬遠されはしないか。

どっちにしろ“めんどくさい”会社として世間に認知されてしまったのは採用活動を行っている人事としては非常に痛手だし迷惑だな、と。

 

これから就職活動を考えてる人はその会社のトップの話が面白いかどうかを志望する際の動機の一つとしていいかも(逆に志望対象から外す場合も)しれませんね。

 

それではまたね!