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下町ボブスレーが採用されなかったのはマーケティング不足が原因

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下町ボブスレーが製作したソリがジャマイカチームに採用されなかったというのは、今回のピョンチャンオリンピックでちょっとした話題になりました。

で、これに関して先日ガイアの夜明けでジャマイカ代表のドイツ人コーチが元凶という論調で展開していました。ジャマイカ代表チームが採用したBTC社製のソリが実はドイツ人コーチの所有物で、代表チームに高額で買い取るように要望したとか、癒着があったので下町ボブスレーのソリが採用されなかったという論調です。

 

根底にあるのは「下町の工場の技術者の能力は高い」「メイドインジャパンは優れている」が政治力の面で負けたみたいな。そんな方向に話を持っていきたいかのようなつくりでした。

 

しかし毎日新聞の取材でどうもボブスレー日本代表も下町ボブスレーに対して不満があったということが判明しています。なんでも改良に当たってシャシーの色を赤から黒に変えて欲しいという要望を出したところ「赤は情熱の色だから。色は性能に関係ないから」と無視されたとか。でも実は新しいマシンを作ったら他チームが横からのぞき込んで確認するため、目立たないようにマシン本体と同じ黒にして欲しいということだったとか。こうした利用者の声を聞き入れない態度が不採用の原因なんじゃないだろうか、という主旨の記事です。

そしてガイアの夜明けでジャマイカのドイツ人コーチが「ボブスレーに乗ったこともない人間にわかるのか」という恫喝をしているシーンがありました。何だかここにきて話が合致します。

 

技術者が頭でっかちになって作ったものが下町ボブスレーの正体なんじゃないでしょうか。確かに技術は優れているのかもしれない。でも売ろうとする気があるのか、と。結局「いいもの作れば客は勝手に買ってくれる」という幻想から一歩も抜け出せてないところが敗因だったのかなーと思えます。

よく営業とかマーケティングで3C分析というものが使われます。「自社(Company)、他社(Competitor)、顧客(Customer)」です。このすべての視点をもって分析して勝負しないと勝てないよー、というやつです。

 

いくら自社が優れた製品やサービスを有していても、他社も同じようなもの製品を作っていたらどうでしょう。しかも他者の方がブランド力があったり、経営体力が大きかったら勝負は厳しいですよね。またそもそも需要がなければモノは売れません。顧客がどこにいるのか、どんなものを欲しがっているのかは必ず知っておかなければなりません。すでに家を建てている人にもう1軒家を建築しませんか?とは言わないでしょう。家が欲しいなーと考えている人がターゲットになるはずです。

ブログだっていい情報書いていれば勝手に読者が増えるだろ、ということはほとんどないでしょう。

 

 

思うに下町ボブスレーは「いいモノさえ作れば売れるだろ」というやや上から目線で自己中心的なモノ作りだったのではないでしょうか。日本代表がシャシーを黒にして欲しいというのであれば黒にするべきだったのです。

 

自分たちの技術に自信を持つあまり、ライバルのことも顧客のことも分析せず、大切にもしなかったのであれば売れなくても当然だったのではないでしょうか。自分たちが売りたいから売れるんじゃなくて顧客が欲しいと思うから売れるんだという好事例ですね。

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