ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

商談中にフリスクを口に放り込むのはビジネスマナー的に正しい

マナーにうるさい日本人

日本人は特にこだわりが強いのかどうかわからないけど、ビジネスマナーというのはたくさんあります。企業も新人にわざわざビジネスマナー研修を行うくらいには重視しています。正直言って中には「それいる?」というようなものもありますが、基本的には相手に不快な思いをさせないためのマナーだと思うのであれはあれでアリかな、とも感じます。

そんなビジネスマナーもそろそろ見直しというか、新たなメンバーを加えてもいいんじゃないかと思うのです。今回僕が提唱したいのは「商談中にフリスクを口に放り込むのは実はビジネスマナー的に正しい」ということです。

場合によってはスメルハラスメント!?

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例えばお客様と話をしている時にふと「あれ?オレいま口臭くない…?」と気になることはありませんか。特におっさんは午後の深い時間帯になればそれはまぁ結構なもんです。もしくは緊張から口臭がキツくなることもあります。たとえキチンと歯を磨いていたとしてもこちらが意図しない攻撃を相手に加えることになります。これは大変なことです!

避けるべきはチャンスロス

そうなるともう気になるのは口臭のことばかり。大事な商談であっても相手の話など聞こえてきません。あるいは口を開けるのをためらって主張すべきところをできずに終わる。いずれにしろその商談は失敗に終わる可能性が高いです。口臭を気にするあまり大事なチャンスを逃してしまうなんて悲劇でしかありません。

ピンチをチャンスに変える魔法の一粒 

そんな懸念もフリスクを一粒口にすることで吹き飛びます。

商談中に「アレ…?モシカシテオクチクサイカモ」と感じたらシャツの胸ポケットからフリスクを取り出して口に放り込みましょう。その時にお客様にひとこと「すみません、口がアレなもので」と断ればマナー的にはなお良いでしょう。相手も相手で「あぁこの人は気遣いの出来る人だ」とむしろ高評価をしてくれる可能性すらあります。

局面打開の一手にもなる 

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加えてこの作法には相手に対して「お客様もおひとつどうですか?」とコミュニケーションをとれるという利点もあります。話題に窮したときや、イマイチ打ち解けてないなーと感じた時、あるいは互いの利害について妥協点が見いだせずこのままでは破談に終わりそうな時…たった一粒のフリスクによるコミュニケーションによって局面をガラリと変えることができるのです。

 

(注意!)

その際に避けるべきは商談相手に「アレモシカシテコイツアンニオレノコトクチクサイトイッテルノカナ?」と思われることです。こうなったら逆効果です。商談は一瞬にして終わります。クレームの嵐です。なのでフリスクの勧めかたには細心の注意と最大限の敬意を払ったうえで行ってください。

 「いやぁ~話が楽しくて口の中が渇いてしまいました(笑)少し失礼してフリスクを頂戴してよろしいですか?もしよろしければご一緒にどうですか?」

このようにごく自然にお話を持っていきましょう。

(このように一緒にフリスクをすることを連れフリスク(連れスク)といいます)

パワーランチがアリならパワーフリスクもいいのでは

さて、年配の方などにはこの「商談中のフリスク」などけしからん!と言う方もいることでしょう。商談中に口にモノを放り込むなどマナー違反も甚だしい、と。確かにガムを噛むなど口をモグモグさせていると音もうるさいし気にもなりますよね。

でもフリスクなら口の中のポケット(人によって場所は異なる)に格納すれば特に問題ありません。しかも、くどいようですがこれはあくまで商談相手に自分の臭い息を吹きかけないための配慮なのです。

名刺を渡すときは相手の名刺の下から渡す、なんてことを気にするくらいなら自分が相手に不快な思いをさせてないかを気にする方がよほどマナーにかなってるのではないかと僕は感じます。

嗅覚に訴えて記憶に残れ! 

脳には海馬という記憶を司る器官があるそうです。五感の中で嗅覚だけが海馬に直接情報を送ることができるとか。そのため匂いと記憶というのは密接に結びついているものなのです。つまり商談相手に自分を印象づけたい、記憶に残させたいのであれば嗅覚に訴えかけることはとても重要なのです。

逆に言うとそのあたりに無頓着で相手に口臭攻撃を仕掛けてしまうと悪い印象が刻み込まれてしまうことになってしまいます。

例えばあなたがどんなに良い製品やサービスを売りにしていてもあなた自身が不快な記憶としてインプットされていては決してそのような相手にモノを売ることはできないでしょう。

そして商談成立 

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爽やかな吐息で良い記憶として相手の脳に記録され、さらに気遣いの出来る人間だとの評判を与えることもでき、なおかつあなた自身が誠実に仕事に向き合う人であれば商談はもう成立したも同然です。

マナーは時代によって変わるもの 

このように形式的建前的な礼儀作法は別にして、実際的なマナーの意味とビジネスチャンスの拡大を考えるのであれば「商談中にフリスクを口に放り込む」のはむしろ大いにアリだと言えるのではないでしょうか。マナーは時代や置かれた状況によっては変えていいものだと思います。反対にかたくなに以前のやりかたにこだわって、相手に対して不快な思いをさせてるかもしれない状況を省みない姿勢こそが最大のマナー違反だと心得ましょう。

 

今回は新しいビジネスマナーについてのお話でした。

ではまたね!